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「みんな言ってるよ!」の「みんな」とはn=2程度のことが多い話

みんな言っているよ!の"みんな"とは何人?

この間、ある人が「安藤さんについて◯◯◯だと、みんな言っていますよ」と言ってきたんです。
ちょっと特定できてしまうかもしれないので、中身は言いませんが、◯◯◯部分はポジティブな時やネガティブな時がありますよね。

たまたま◯◯◯の部分がポジティブな話だったので、
「あのさーそれ本当にみんな言ってるの?みんなって誰よ。誰が言ってるの?」
と突っ込むと、
「あー まあ二人くらいですねw」

それで「みんな」は無いよ〜〜w

こういう経験たまにありますよね。

なんでしょうね。
流石に一人しか言っていなければ「みんな」とは言わないのでしょうが、n=2になると「多数」という印象になるんでしょうね。

n=2どころかn=1だったりする・・・w

それにもう一つ「話の説得力を持たせたい」ということなんでしょう。
集団の意見には一種の正当性や圧力が伴いますから、「みんな」という言葉を使うことで、聞き手に対してその意見が正しい、または受け入れられているという印象を与えることができます。
とはいえ実際にはその「みんな」が誰を指しているのか、具体的な人数は不明瞭なことがほとんどです。

こういう話他にも聞いたことありますよね。

SNSでの「炎上」ですね

「炎上していますよ!」と言われて調べたところ、1〜2人のツイートが発端とうことがありますよね。
1〜2人の投稿が数多くのリツイートやコメントを受けることで、「炎上している」と捉えられがちですが、実際にはそれを見ている人の数は限定的かもしれません。
一部の投稿が大きな反応を引き起こしているように見える場合でも、その大部分は単なる観察者であり、積極的に内容に賛同または反対しているわけではないですよね。
つまり、炎上と言われる現象の多くは、実際のところ大きな社会的影響を持っているわけではない可能性があります。

いわゆるSNSのエコーチャンバー効果によって、限られた意見や情報が繰り返し強調され、それが大多数の意見であるかのように錯覚することがあります。
社会的証明の力を利用して、ごく少数の意見が大きく見えるという誤解を招きやすいです。

AIが描いたSNSのエコーチャンバー効果を象徴するコンセプチュアルな画像

少し話は変わりますが、
「みんな言ってる!」の逆で「誰も〜〜していない」と言われたこともあります。

先日、某大学の学生たちに講義をしたことがあるんです。
そうすると学生の一人が質問してきました。

「テレビって誰も見ていないじゃないですか?」

んん????
なにそれw

「テレビなんか誰も見ていないじゃないですか!」と主張する図

確かに、インターネットやスマートフォンの普及に伴い、特に若年層の間ではテレビ視聴の習慣が変わりつつあります。
YouTubeやNetflixなどのストリーミングサービスを利用していて、テレビをほとんど見ていない人も多いでしょう。

若者の間で「誰もテレビを見ていない」という感覚が生じる一因は、彼らの周囲の人々、つまり同年代の友人や知人がテレビをあまり見ないためですよね。
これは「みんな言ってるよ!」と同じく、限られたサンプルから一般化する傾向で、実情を必ずしも反映していない可能性が高いですよね。

実際には、かつてほどでは無いにしても、まだ多くの視聴者がいるメディアであることは間違い無いんですよね。

ま、色々な話をそのまま受け入れず、ちょっと考えてみる。
「みんなとは誰?」とか「誰も見ていないって?」とかちょっと考えるとわかることも多いですよね。

また、自分で話すときも、ついつい話の説得力を持ちたいからと安易に「みんな言っていますよ」というのは、ちょっと考えて使いましょうね。
また「誰も〜〜していない」も同じですよね。

むしろ話の説得力がなくなってしまいますよw

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