【アナログ絵制作12】線、線、面!
日本画制作の撮って出し投稿です。
先週の紙の様子
だいぶ進んだように見えますね。
鉛筆で下絵ができたら、鉛筆で描いたところを墨でなぞります。
骨描きといいます。
では今回から、いっこ全見せしてやってみましょう
やっとメイキング記事っぽくなりますね!
この輪郭線を墨でなぞっていきます。
ここからの流れは半分自己流です
輪郭線を描くと同時に、墨で明暗や陰影もいれていきます
墨で色をつけることを「隈取り(くまどり)」といいます🐻
骨描きと隈取りをひっくるめて「墨入れ」と呼ばれることもあります。
超オーソドックスな日本画では、固有色(物の色が黒い、白いなど)のうち、「白黒に変換したときに色が濃くなるもの」にあらかじめ墨を入れておくことが多いです。
わたしはどちらかというと固有色(物の明暗)より陰影(光でつくられる明暗)を意識して墨を置いています
レンブラントほどドラマチックでなく
古典日本画ほどあっさりでなく といった塩梅
チマチマ入れていきましょう
↑モチーフのまわりに黒っぽくもや~っとした汚れがあります。
これは⑨で下絵を写すときに使った木炭の粉で、のちに消します
細かいな~まだ終わらないかな~って思いつつ、完成するまでの絵具の置き方を考えて墨の濃度を決めながら描きます
墨の作業は完成まで残ります
墨が濃すぎると絵ができあがったときに、発色が悪くなります
あ、墨の濃度の決め方は、人でいうと「この人どこまで話を踏み込んでいいかしら」の感覚が近いと思います
絵とおはなしですね〜
コード?のところは曲線をびゃーって引くのではなく、筆をにじにじ震えさせて描いてます
半自己流と書きましたが、この墨入れ作業、輪郭だけ描いて絵具スタートの作家さんもいます。
わたしはこの墨入れ時点で完成させるくらいの精度のほうがうまくいくと自己統計が出てるので、じりじりチクチクやります。
他のも同時進行させて、今日はここまで!
お読みいただきありがとうございます。皆さまからのあたたかなスキ・コメント・シェアは心の栄養に、サポートとご購入で制作が続けられます。