40代最後の日の過ごし方
先日50歳になったんですよ。で、40代最後の日をどう過ごすべきかということをずっと考えていたわけですよ。
20代最後の日は、当時好きだった子をバーに呼び出して告白してフラれた。あの日のことはハッキリ覚えている。でも30代最後の日のことは覚えていない。どうせならメモリアルなことをしたいと思いつつ、これといった名案が思い浮かばなかった。
とりあえず映画館で映画でも観ておくか。
思いついたことと言えばそれくらいだった。吉祥寺アップリンクの会員になっているので、そこのプログラムからチョイスしたい。色々検討した結果選ばれたのは、ゴダールの「ワンプラスワン」を観ることに。
The Rolling Stonesの「Sympathy for the devil」レコーディング風景をベースに描かれる珍妙なドキュメンタリー?ドキュメンタリーという形容が正しいのかどうかは分からない。この映画を観るのは2回目だけど、前回観たのは25年くらい前だし、その時はストーンズに興味が無かったこともあって途中で寝てしまった。
そして25年の時を経た、ストーンズにもそれなりに興味がある今の自分はどうだったかというと、とりあえず寝ることはなかった。前に座ってたオッサンは爆睡してたけど僕はなんとか寝ないで最後まで観ることができた。(何度か途中で寝落ちしそうにはなった。)
要するに正直に言えばめちゃくちゃ退屈だったということだ。ゴダールもストーンズもビッグネームだけど、この映画何がスゴイの?正直よく分からなかったし、分からない自分に特に危機感も覚えない。
「ワンプラスワン」は1968年の映画。1967年の「中国女」とか」「彼女について私が知っている二、三の事柄」は結構好きだったんだけどな。1968年以降の作品も色々観てはいるものの、ゴダールやっぱりいいやんって思えたのは2004年の「アワーミュージック」だから、随分長い間僕の理解から離れたところにいたんだなと思う。
でもまあずっと「もう一回見たい」と思ってた映画を25年ぶりくらいにスクリーンで見れたわけだし、それはそれで貴重な体験だったのかな。
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