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Festival Express

[2010年8月16日の日記]

二度目の鑑賞。やっぱり素晴らしい。

さらっと内容を説明すると。トロント、ウィニペグ、カルガリーの三か所で開催されたフェスのドキュメンタリー。出演ミュージシャンは全員揃ってその三地点を貸し切りの列車で移動。列車にはアンプやドラムセットも持ち込まれ、移動中は連日連夜セッション祭り。

こんなの楽しいに決まってるやん。列車の中の映像、みんなニコニコしてるもんな。

酔っ払ったジェリー・ガルシアがジャニスに「初めて見た時から君を愛してる!」なんてべろべろになりながら告白。「うそばっかり!」とケラケラ笑いながら返すジャニス。

このフェスの後、半年も経たずにこの世を去ったとはとても思えないよ。

演奏の録音状態もかなり良い。個人的にはジャニスの「Cry Baby」「Tell Mama」が目玉だけど、The Band も Grateful Dead もすごくいい。Buddy Guy のプレイはちょっとヒステリックで余り好みではないかな。"Hoodoo Man Blues" は好きなんだけどなあ。

ところで映画本編でもそういうシーンがあるけど、運営に関するトラブルが何しろタイヘンそう。「タダで見せろ」と暴動を起こす観客に、「入れてやれ」と煽る出演者。その一方では「無料で見せるべきではない」と主張する者も。

でも実際のところ運営には莫大な費用がかかっているのだから無料はありえないよね。観る方も演る方も好き放題言いやがって、という本音が運営側にはあったんだろうなあ、って思った。

とはいえ参加したミュージシャンは皆一様に「夢のような時間だった」と語る。「ジャニスにもジュリーにも、もう会えない」と語る Buddy Guy の姿が印象的だった。

ところで Robbie Robertson のインタビューが無いのはどういうことなんだろう。やっぱ嫌われてんのかな。根拠はないけどなんとなく。

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