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売れる人がやっているたった四つの繁盛の法則

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『売れる人がやっているたった四つの繁盛の法則』に登場する20人の「売れる人」が繁盛の法則を語ります。 ヒントは、人口減少、少子高齢、成熟経済という未知の環境下でも、お客様に「あり… もっと読む
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商いは未来をつくる

商いは未来をつくる

「この技を自分の得意技と決めたら、それをとことん極めろ。小細工をせず王道を行け」

こう語るのは、最高段位の一つ手前、七段の心技体を持つ剣士、辻田浩之さん。日ごろ門下生に教えている精神であり、道を示す言葉です。主宰する剣道道場で、小学生から大学生を対象に稽古をつける辻田さんの前職は高校の英語教師。剣道の指導が終わった後は英語、数学、国語、漢字などを指導し、子どもたちに文武両道の道を教えています。

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公益性×時代性×革新性

公益性×時代性×革新性

一人だけで幸せになれるものではありません。本当の幸せとは、関わる人たちを幸せにしようと努め続ける先に得られるごほうびのようなものです。

関わる人たちとは、あなたの商いを通じて縁を結ぶお客様であり、お客様の満足向上を目指して共に働く仲間であり、同じく取引先であり、商売をさせてもらえる地域社会であり、支援してくれるサポーターです。彼らすべてが等しく喜んでもらえてこそ本当の幸せの姿です。誰かが不満を持

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promise ▷ お客様との約束と絆

promise ▷ お客様との約束と絆

〈「さようなら」と狐が言った。「おれの秘密を教えようか。簡単なことさ。心で見ないと物事はよく見えない。肝心なことは目には見えないということだ」
「肝心なことは目には見えない」と王子さまは忘れないように繰り返した〉

仲良しになった王子さまと狐が別れるとき、狐が贈った「秘密の贈り物」です(『星の王子さま』より)。

◼️「ああ、商売していてよかった」

商いにとって大切なものであるお客様との絆も、同

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たらいの水を押し続ける

たらいの水を押し続ける

「品揃えのヒントはすべてお客様の中にありました」

こう語るのは、広島県庄原市の書店「ウィー東城店」の店主、佐藤友則さん。同店は書籍・雑誌以外にも、文具、雑貨、化粧品、加工食品、ミュージックCD、タバコ、カフェコーナー、エステルーム、美容室、敷地内にはコインランドリー、精米機、卵の自販機が揃う、まさに「まちのよろず屋」。そんな店で佐藤さんは、お客様一人ひとりに目を配り、一人ひとりのお客様と親しく言

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笑顔創造店舗の哲学

笑顔創造店舗の哲学

「数百円しか売れない日が続いたり、メーカーが商品を卸してくれなかったりと、独立して4年間は赤字続きで、娘にランドセルが買ってやれませんでした。そんなつらいことがいろいろあると、『俺は何のためにこのお店を始めたんだっけな?』って、よくわからなくなるときが正直あります。そんなとき、この理念を何度も何度も読み返してきたんです。今でもそう。理念を読み返すと、オープンした日の朝に僕は戻れるんです」

こう語

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ジーンズに込めた哲学

ジーンズに込めた哲学

「信用とは、目に見えない商品そのものです。見えないものをつくり上げるのが商人の役割だと思います。ものは残りませんが、つくり上げた信用という価値はいつまでも残り続けます。だから“ものづくりバカ”にはけっしてなってはいけません。お客様の笑顔を想像した商品づくりや、仕入れをすることが重要なのです」

こう語るのは、新潟県妙高市のジーンズショップ「マルニ西脇」店主の西脇謙吾さん。冬には雪で店が埋まってしま

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