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ブンブンジャー2話の話

 2話も無事におもしろかったです。1話でカッとばした分、2話は堅実に仕上げてきた感じ。
 ピンクが視点キャラ、レッドが興味を引く魅力の強いキャラというのは変わらず。ブンブンジャーのアジトは、レッドの自宅(プール付き豪邸)の地下にある秘密基地で、ピンクがそこに訪れるところから始まる。

 2話はピンクの視点からブンブンジャーと、ブルーのキャラ性について掘り下げる回だ。ブルーは常にスーツに身を包んだクールな男で、融通が効かず、ピンクの加入を「こいつは軽すぎる」と認めていない。
 しかし、レッドが「今まで俺が惚れこんだもので、失敗があったか?」と聞くと、「……ズルいんだよ。お前の“惚れた”は」と黙り込む。これだけでレッドとブルーの関係が一瞬でわかる。明らかにレッドに脳を焼かれた男だ。

 ブルーは「情報屋」であり、今回、某国の大統領宛ての機密文書を届ける仕事を持ってきた。「カゼ/ニューロ/なんか」といったところだろう。
 ブルーとピンクが機密文書の受け取りに赴くが、そこに掃除機の怪人が出現。機密文書も吸い込まれてしまう。その後、のべつ幕なしに暴れまわり、そこらじゅうのものを吸い込み始める怪人。ピンクは居ても立ってもいられず、変身して戦うが、ブルーはその場から忽然と姿を消している。

 ピンクが吸い込まれそうな人を助けようとしてピンチになってるところに、レッドがカッコよく駆け付ける。ここが本当にカッコいいのだ。
 怪人がピンクたちを吸い込もうとする→吸引に耐えきれず武器を手放してしまう→武器が吸い込まれそうなところに、レッドがキャッチ→振り向きざまに怪人に一太刀。これを生身アクションでやるのがなおさらカッコいい。

 ブルーがいなくなったという話を聞き、ニヤリと笑うレッド。彼が「調達屋」と呼ぶ男に何かを依頼し、変身して怪人と戦う。
 厄介な吸引攻撃に攻めあぐねているところに、巨大マシンを操縦したブルーが到着。怪人を捕まえて運んでいく。
 ブルーの作戦はこうだ。怪人をゴミ集積場に連れて行き、タンクを詰まらせる。作戦がみごとに成功したところでタンクを回収。「敵を観察し、作戦を立てる」情報屋の面目躍如である。ちなみにゴミ集積場は、レッドが調達屋の伝手で買ったものだ。
 驚きっぱなしのピンクに「以心伝心ってやつだ。おまえとは違う」とマウントを取るブルーの心の狭さが可愛い。嫌味にも動じず素直に感心するピンクと、「ブルーに時間稼ぎを任されたピンクもすごい」と勝手にまとめるレッド。短いシーンだが、それぞれの良さが詰まっていた。

 ちなみにここまでで13分。この後は戦闘と巨大戦とエンディングだ。時間の使い方がうまい。

 無事に機密文書を大統領に届けるところがエンディングだが、実はそれは機密文書でもなんでもなく、ごくごくプライベートな写真だった。届けられた大統領は心の底から喜んで感謝を伝える。
 メンバーが拍子抜けする中、その様子を見て、「届け屋の仕事って好きかも」と言うピンク。そこでブルーも笑顔になって終了だ。

 アクションシーンの見どころも多かった。とにかくレッドのアクションが格を落とさない。ブルーもブンブンジャーの能力を完全に使いこなしており、ピンクは一挙手一投足がちゃんと可愛い。
 足についたタイヤで滑走するアクションがかっこよかった。

 次回は「運転屋が止まらない」。タイトルからしてピンク回のようだが、「ここでさらにピンクの掘り下げって必要か?」とも思う。新キャラも出てくるようだけど、どうなるかしら。

個人的なメモ

レッドの「ブンブンジャーの装備はハシリヤンの戦うために作ったモノではなく、自分とブンドリオの夢に繋がっている」という発言。
そして、ロボ生命体ブンドリオとの出会いについて、「地球に墜落してきたところを拾って」「色々あって、今は仲間」という発言の絶妙な間。
このあたりの匂わせが、かなり興味を引かれる。
キャラパワーで言えば、やっぱりレッドの存在感が圧倒的なので、そのレッド周りに謎を残すのが作劇として上手い。

ハシリヤンの中ボスと思しき上司キャラも出てきた。やっぱりデコトラ―デとイターシャは、ムサシとコジロウ的なポジションのようだ。


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