異邦人 / 久保田早紀 - 歌詞考察
1.はじめに
今回の歌詞考察動画は、久保田早紀さんの「異邦人」です。
実はこの曲に入る前に別の曲を歌詞考察していたのですが、イメージビデオまで制作したのに有名映像サイトにブロックされてしまい公開を諦めました。こちらの確認ミスでした。
という訳で、1回お休みしてのYouTubeとの連動企画、お楽しみください。YouTubeのチャンネル登録といいね👍もよろしくお願い致します。
まずはいつも通り、私の作ったイメージビデオをご覧頂き、歌詞の流れと雰囲気を掴んでください。※note内での再生で画質が悪い時は、以下からYouTubeに飛んで頂き、YouTubeアプリで再生すると改善する場合があります
2.久保田早紀さん
1958年に東京で生まれた久保田早紀さんは、幼少期から音楽に親しみ、特に中近東の音楽に影響を受けました。
高校卒業後、CBSソニーにデモテープを送り、ディレクター金子文枝と出会い、音楽キャリアをスタートさせます。
1979年には「異邦人」でデビューし、大ヒットを記録。その後もアルバムをリリースし続け、ポルトガルのファド音楽にも挑戦しました。
1984年に音楽家の久米大作と結婚し、芸能界を引退。その後はクリスチャンのミュージック・ミッショナリーとして活動を続け、デビュー曲「異邦人」は長く愛され続けています。
メディアへの出演も時折行い、2020年には36年ぶりに「久保田早紀」名義でコンサートに出演しました。
3.異邦人 - シルクロードのテーマ -
「異邦人」は、久保田早紀さん作詞作曲の楽曲で、1979年10月にリリースされました。サブタイトルに -シルクロードのテーマ- と付きます。前回私は「飛んでイスタンブール」を題材にしましたが、この時代は海外をテーマにしたヒット曲が多かった事から、その流れに乗ったのかもしれません。
Wikipediaなんかを読むと、久保田早紀さんご本人は当初はそのつもりもなかったようで、プロデューサーの指示により、歌詞も「シルクロード」寄りに書き換えをしたようです。
この曲は三洋電機のカラーテレビ「くっきりタテ7」のコマーシャルソングとしても起用されました。後に同社の太陽光発電システム、ソーラーアークのCMにも再使用されています。
この曲は元は、美しい並木道で知られる国立駅前の大学通りの景色をイメージして書かれたものだったとのことです。
「子供たちが空に向かい 両手を広げ …」という歌い出しは、歌詞作りに難渋していた久保田さん自身が、通学の時に乗っていたJR中央線から見える国立駅近くの空き地で遊ぶ子供たちの姿を電車から見て咄嗟に写しとったものなんですって…。
そのため私のオリジナル映像の方も、シルクロードとは関係なく日本人の子供たちを描いてみました。
記録を振り返ってみましょう!
▶ゴールドディスク
・プラチナ(シングルトラック、日本レコード協会)
▶チャート最高順位
・週間1位(オリコン)
・1979年12月度月間1位(オリコン)
・1980年1月度月間1位(オリコン)
・1980年度年間2位(オリコン)
・オリコン歴代シングルランキング96位
オリコンチャートの記録で、シングル・レコードの総売上枚数は、144.4万枚とされているそうです。
もの凄い記録ですね。
4.歌詞考察
まずはいつものように、歌詞全体から見ていきましょうね。
私は今回の歌詞考察ではこのサブタイトル(シルクロードのテーマ)は無視して以下考察してみました。そのため動画の方も無国籍(多国籍?)になっています。
その理由は異邦人って誰のこと?から始まった疑問の答えと、3章で紹介した「美しい並木道で知られる国立駅前の大学通りの景色をイメージして書かれたもの」から、少しシルクロードから離れ、国籍不明の背景(世界各地)としました。
さて、この異邦人は歌詞をよく読むと分かりますが、歌詞に登場する女性本人のことなんですね。付き合った(?)彼の目線から見て、彼のカテゴリーにない珍しい人種だったんでしょうか。つまり外国(外国人)を意識しないで読み取っても良さそうな気がします。
彼はそんな彼女が珍しく、一旦は興味を持ったけど、やっぱり自分の相手ではない、と言うことで捨てられちゃったんでしょう。とても辛い体験をしたようです。前回の「飛んでイスタンブール」の主人公とは違ったタイプの女性ですね(以下参照)。
歌詞の冒頭「子供たちが空に向かい…」の所、この女性も(子供たちのように)何も知らずにこの男性に惹かれ、上手くいくと信じて付き合ったけれど、手の届かない人だったと気がついた時はどっぷり沼の中…。
手を伸ばせばすべて手に入るかもと錯覚していた過去の自分を、子供たちに投影しているのでしょう。
違う世界からやって来たあなたにとっては、私はただの通りすがりの風変わりな女性。住む世界が違う私を、ちょっとからかって見たくなったのね。
歌詞では「空と大地が ふれ合う彼方」つまり地平線のもっと向こうから来た旅人と取れる表現だけど、これはきっとサブタイトルの「シルクロード」に寄せた表現とも取れます。
全く違う世界に生きる女性と知り合って、少しだけ興味を持たれたんでしょう。私の解釈では日本人と捉えたけれど、まあここは国籍は考えないでも、話しは同じ事なんだと思います。結局他人同士はどちらから見ても異邦人なんです。
きっとこの女性が周りの女性と比べて大きく変わった人なんじゃないと思います。ただこの男性とは住む世界が違いすぎた。
この男性から見れば私は異邦人。すぐに飽きられて、そしてお別れとなりました。
「市場へ行く人の波に 身体を預け」の表現も海外を連想させる表現です。ここは海外でも日本でも良いと思います。例えば渋谷や銀座、表参道、六本木でも…。私の映像ではどことも取れない、海外っぽい市場風な通りを描きました。
そんなザワついた雑踏では、傷心の私とは違う時間が流れています。そんな雑音を聞き流しながら、ただただフラフラと歩きます。
目的もなく、時間だけが過ぎて行きます。歌詞では時間旅行と書かれてますが、単に時が過ぎることを指しているのでしょう。それが今の辛い思いを少しづつ和らげてくれる唯一の手段なんです。
手紙を書こうと何度も迷った挙句、「サヨナラ」だけ書きました。手紙は出したのかな?
それでも傷ついた心はまだまだ晴れそうにありません。しばらく時間旅行を続けないとダメなのかしら…。それほど彼に対しては未練があるようです。
───────おしまい🌿
…とこのように、相手の男性についても、出会った場所についても無国籍で捉えてみました(基本日本人同士として)。いかがでしょうか?
この歌詞は視点を変えるだけで全く違う内容にも解釈出来そうです。いろいろな考察が出来そうですね。
5.今回の映像のAI使用箇所
今回は映像に出てくる子供たちの絵を数点と、場所はどことも取れない外国の市場の通り、そして手紙を書く女性の絵を、MicrosoftのCOPILOTで描きました。
あと、飛んでイスタンブールの歌詞考察でも使ったイスタンブール風の風景と、付き合った相手の男性も再利用しています。
6.おまけ(noteお勧め)
最後に本文とは関係ないですが、私の知り合いがここnoteで定期的に記事を投稿しているのでご紹介します。
medibeautyとは、代表(みさみさ)自身が従事している医療業界の分野に、メイクやファッションを取り入れる事で患者様の心のケアを目的として、そこから得られる効果から、生きがいと癒し、そして笑顔を引き出そうと言う試みです。それにより、症状の緩和や病状の進行を遅らせたりする事を目的としています。 ▼medibeauty公式WEBサイト
それを「医療と美容の架け橋」と称して、それを先導して行く企業“medibeauty”を立ち上げるべく日夜努力しています。分かりにくいテーマですが、医療ではカバー出来ない、人間本来の生きる力を引き出す美容的アプローチです。 これは医療関係にとどまらず、介護にも同じ事が行え、認知症予防、進行の抑制、生きがい、に繋がる事になります。 誰もがいずれ通る事になる病気や老化。誰しもが健康で生きる権利があります。少しでもそう言った方々にお手伝い出来るのが“medibeauty”です。 ここnoteでも定期的に記事を投稿しています。ぜひ読者になって応援していただければ幸いです。 過去記事も遡ってご覧いただけると幸いです🙇♀️
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