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浮き輪が無ければ…

 皆様、お疲れ様でございます。直近で、円高が進行している様ですね。この動き、かなり気になります。

ドル円相場急反転、2週間で7円の円高に 一時137円台前半(産経新聞) - Yahoo!ニュース

 思い出してみれば、80年代に絶好調だった株価が大きく崩れたのも、強力な円高が引き金になっていました。そして、日本でここ十年ほど株価の上昇が続いたのにも、基本的には、それと同期したような円安基調があった様に思えます。言わば、円安が浮き輪のように株高を演出していた側面があるのではないでしょうか。

為替レートの推移(「世界経済のネタ帳」さんのサイトから引用)
日経平均株価の推移(「世界経済のネタ帳」さんのサイトから引用)

 円安は、原材料の輸入には不利なのですが、「高い技術力」のある加工貿易国にとっては有利に働きます。品質が良くてしかも割安の商品は海外にも良く売れるでしょうから、多少の原材料コストの不利は跳ね返せるでしょう。しかし、「技術力の国際的な比較優位性」が失われた状況での円安は、単に「浮き輪にすがっている」ような状態と言えます。しかも、昨今、西側諸国(日本を含む)は資源価格の上昇に苦しんでいる状況があります。この状態で、「浮き輪(円安)」を失えば、不利な要素(原材料高)の影響だけが残り、危険な状態に陥ります。

「溺れる者は藁をも掴む」と言いますが、筆者には、「藁」さえもどこにあるのだろうかと思えます。(笑)ばかりが目立つ日本にあって、「藁」の不安を気にする方が少ないのがとても気になります。


「鬼滅の刃」「柱稽古編」「激動の時代」「全集中の呼吸」

「アキレス腱」







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