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北海道と九州を掛け合わせることで、結局は何がしたいのか。今回の文化芸術交流を総括する。旅がアーティストに与える影響とは【S2-Day5】

最終日は大分から福岡へ行き、レンタカーを返して14時の便で北海道に帰ります。
長いようで短い5日間。
今回も様々な出会いにあふれていました。

この北海道×九州文化芸術交流というプロジェクトは、結局のところ何がしたいのか。
北海道や九州でイベントや公演を開催して成功させることが最終目的!とは言いたくない気持ちがあります。

もちろん今回は助成金も採択していただいているので、何かしら結果に結びつけなくてはいけないのですが、やればやるほど一番大事にしたいのは交流そのものである、ということに気が付きます。
イベントや公演というのは一つのスポット的な成果に過ぎず、その土壌となるのは積み上げてきた交流の歴史である、と。
そしてそれこそが文化になっていくのだ、と。

今回のリサーチは私一人だけで九州に行くこともできたのですが、そして経費や予算のことだけを考えると当然一人で行く方がコスパは良いのですが、東海林君と景井君という二人のアーティストを連れて一緒に行きました。

彼らに対して、特に何かをしてほしいとか、リサーチに役立ちそうなことを見つけてきてほしいとかは一切望んでいません。
ただ、一緒に行動をし、その中で感じたことや考えたことをたまに共有してもらったり、それぞれの今後の糧にしてもらうこと。

アートと旅は似ている、なんて思うことがあります。
アーティストが様々な人に会い、場所に出向き、空気を感じて、感性と視野を広げること。
個々のスケールが大きくなることは長い目で地域に還元されていきますし、私自身にも良い影響を与えてくれます。


実際に、東海林君と景井君が今回の旅で得たものはとても大きかったようで、何が良かったか、何がこれまでの自分に足りなかったかなどを熱弁してくれました。
こちらで作成したアンケートにも答えてもらいました。
東海林君に至っては、今回の旅は人生の中での大きな分岐になる、みたいなニュアンスのことまで言ってくれました。

なぜ九州と北海道なのか。
もう一つは、今回改めて確信したのですが、人の相性が非常に良いと感じることです。
関東や関西とはまた違うグルーブ感を生みだせることが、北と南の交流の先にあるような気がしています。


もちろん日本全体の国力が低下していること。
特に人口減少に関連した若者・担い手の減少や競争力の低下、過疎地域における生活インフラの維持困難、広がる教育や文化機会の格差、などの課題の数々は地方都市に厳しく突きつけられています。

北と南が交流したり協力し合うことで、人口集中および中央集権が進む日本の中に異なる流れを・・・とまでいうと大げさですが、南北が活性化されることで日本全体も活性化していくと思っていますので、頑張りたいという気持ちはあります、はい。

まぁ、でも
あまり難しいことは考えすぎず、そして遠い未来を想像しすぎず
まずは今後も地道に交流を続けていきたいと思います。

行けばわかるさ!ってことですね。

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