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北と南のダンサーと音楽家が出会うとき。この土地で踊ること、奏でること、生きること【S2-Day3】

さて、北海道×九州の文化芸術交流も3日目です!!
2日間お世話になった門司港のホテルをチェックアウトし、いざ博多へ!
博多では九州のコンテンポラリーダンサーの皆さんと交流させていただきます。
九州のダンス事情について、まだあまり知らないので色々とお話を聞かせていただきたいと思っております。

海外経験が長く最近九州に移住された鈴木アイリさん、ゴスペルなどが主体のミュージシャンのSamuel Kanさん、福岡で長く活動されている百田彩乃さん、音楽家ともよくセッションするという山本泰輔さん、関東から福岡に拠点を移された下田絢香さんとお会いさせていただきました。

今回は何か深い話をするというよりも、まずはご挨拶が主目的ですのでそこまで突っ込んだ話しはしていませんが、ざっと聞いた感じでは福岡もまたダンスの企画者が少ないという現状があるようです。

福岡では福岡ダンスフリンジがかつて開催されていましたが、現在はもう開催していないとのこと。
それぞれ個々に活動をしていたが、鈴木アイリさんがきっかけでみんなで小規模のダンスフェスティバルのような公演を開催したこと。
アイリさんとSamuelさんの行動力によって、これから何か生まれていきそうな雰囲気を感じました。

また、劇場環境があまり充実していないという意見もあり、小劇場が少なかったり、それに代わる場所を見つけるのも大変だったりと色々とあるようです。
そういう意味では札幌は非常に恵まれていて、大中小の劇場がそこそこたくさんあり、劇場やホール以外の会場もたくさんありますよね。
北海道文化財団さんも協力的だし(今回の北海道文化芸術交流も助成をいただきました)、SCARTSもこれからポテンシャルを発揮するようになればさらに環境はよくなるでしょうし。
福岡にも文化財団はあるそうで、次回は是非とも訪問してみたいと思いました。

福岡県について、僕らからすると福岡市と北九州市と久留米市という都市がそこそこ近いような印象で。
福岡市だと150万人だけど、北九州市は90万人、久留米も30万人弱ということで合わせると270万人近い人口圏、福岡県全部だと500万人、九州全体で1,300万人ということで、北海道と比べて凄い人口圏だなーと思うんですけども。

実際に来てみると、例えば福岡市と北九州市は近いけど遠いような存在で。
「もちろん行き来はするんだけど・・・」
みたいな微妙な感じで笑
見た目以上の距離感があるんだな!って思いました。
北海道が広いからそう思うのかもしれませんけど。

でも本当に面白いお話をたくさん聞かせていただいて、正直まだまだお話したかったのですが、大分に向かう必要があったので今回はここまでにしました。
また是非!

最後に余談ですが・・・

お子さんがいらっしゃるダンサーも多いとのことで、育児・教育と芸術文化の両立ということも地方都市のひとつのテーマになってきますよね。
「自然に近い土地でのびのびと育児したい!」という人にとって、大都市での育児はストレスを抱えがちな部分があると思います。


私自身も子どもが3人いますが、自分が自然豊かな場所で育ったという原体験もあり、子どもたちにも多少は自然の中で遊んでほしいと願う部分があります。
また、個人的に人が多いところは苦手だったり、電車より自家用車での移動の方が好きだったり、生活コストの低さや食料生産地が近い環境というのも北海道を選んでいる理由な気がします。


一方で、鑑賞機会の多さなど大都市ならではのメリットもたくさんありますし、先鋭的で素晴らしい教育方針の施設もあります。
田舎の場合は情報や固定概念に遅れがあり、教育方針が合わないとか遅れているいうことも大いにあると思いますし、時に柔軟さを欠いた理不尽なルールや態度に出会うこともあると思います。

どっちが良いかなんていうのは不自由な選択肢で、都会も自然もどっちも良いんですよね。
そして、それは自分が何歳かによっても変化し続ける訳です。
少なくとも若い人と老人にとっては都市が居心地良さそうに見えますよね。
僕にとっての理想の社会というのは、いつだって「選べる社会」であります。


自由に選べるということ。
これが何よりも崇高で大事なことなのですよね。
全然話がまとまっていないですけども笑
都市と自然はこの北と南の交流活動の根っこにあるテーマでもあるので、こういうことはこれから何度も書いていくと思います。
まとまらないまま。


あ、そして地方都市の中にも選択肢を作ることこそが、僕の現時点の役割の一つなのかな??
なんて思ったりしています。
だからこういうことをしているのだと思います、きっと。

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