鈴岸ゆういち

出版、ウェブ、事業広報マーケティング等等を経るうち、編集って媒体ありきじゃないな。と自…

鈴岸ゆういち

出版、ウェブ、事業広報マーケティング等等を経るうち、編集って媒体ありきじゃないな。と自信を持ったので今はぜんぜん別方面で別仕事なんですが、編集者魂は抜けず。 https://bsky.app/profile/kissenger800.bsky.social

マガジン

  • 移民国家としての日本

    マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム

  • ウマ娘に関した文章を読むのが楽しい

    自分ではゲームやらないしアニメもほとんど見ない、だが競馬は30年以上続けている。という属性なのが、なぜかウマ娘周辺テキストは楽しく読んでいます。というような話を書き始めたら競馬ネタが増えてきたという。

  • 映画の感想を書いたエントリが増えているのでまとめ。

  • 大坂なおみ擁護派

    アンチの声が大きくなりつつあるので負けないぞ的な

  • 欅坂の思い出

    思い出。っていうかね、うちの子が箱推しだったんですよ、お父さんはね、お付き合いで見てただけなんですよ(「けやかけ」を)。という言い訳集大成が10本溜まったのでマガジンにしたほうがいいかと思って。

最近の記事

haters gonna hate, hate, hate/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.6.9-24.6.15)

予定通り技能実習が廃止され、育成就労に改名する法案が成立しました。 労働力の確保を前面に打ち出した「特定技能」への移行を前提とする制度、そのタテツケに異存ないものの、生殺与奪の権力を入管が握る構造がむしろ強化された点が、とてもよくない。 ……という話を思えばこの5年、毎週書いている気がします。 ■今週のヘイト ・満場一致のヘイト ・他人の心にあるヘイトを煽ろうとする根性が透けて見える分、陋劣なやつ ・これは訓練されたヘイト心情が分かりやすく発露した話 ・声が上がらなけ

    • ドサクサまぎれに何かやってんな/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.6.2-24.6.8)

      明日施行なんですよ、改「正」入管法。ドサクサにまぎれて永住許可取消の権力をフリーハンドで入管に与える、てなプロセスも結論も言語道断の内容の改「正」。 ちょうどこのタイミングを待って放送されたNHKの番組、1週間は見逃し配信されているので是非。 先週もさんざん書きましたが、そもそもなぜ。という話はこちらを。 ■自称「美しい国」の美しい警察組織 愛知県警の地域総務課が作成した文書『執務資料 若手警察官のための現場対応必携』(2009年)には、「不良来日外国人の発見」という

      • 「そもそもなぜ、永住許可取消しが今回の改定法案に入りこんだのでしょうか」/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.5.26-24.6.1)

        今週というか少なくとも今年読んだなかでいちばん首がモゲそうなほど頷いたテキスト。 これら前段の、技能実習の看板をかけかえて育成就労にしたからってダメだよパートもさることながら、今回の改「正」における最も恥ずべき汚点、こっそり永住権剥奪しやすくしちゃうぞパートについての言及こそが白眉。 いやー良いスピーチ。 発言者はUS国務省から「人身売買をなくそうとする戦いに挑むヒーロー」に選ばれたことがある(2013年)ひとで、つまり日本には人身売買がある。という前提ありきの選出だった

        • Hellbound/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.5.19-24.5.25)

          3年前の言語道断な話が東京地裁に「そんなたいしたことじゃない」って言われたのが今週イチ注目されてしかるべきニュース(断言)。 何が言語道断って3歳児を警察官が取り囲んで責め立てた、それは違法ではない。って今回の判決もだけど、そもそも何そのヒトデナシ集団。って話じゃないですか。 この件「報道の絶対量が足りていない」と繰り返し主張している私ですが、さすがに今回はそこそこの量を観測できましたけど、まだぜんぜん足りない。 ■もうひとつの言語道断 先週もさんざん書いたので繰り返

        haters gonna hate, hate, hate/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.6.9-24.6.15)

        • ドサクサまぎれに何かやってんな/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.6.2-24.6.8)

        • 「そもそもなぜ、永住許可取消しが今回の改定法案に入りこんだのでしょうか」/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.5.26-24.6.1)

        • Hellbound/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.5.19-24.5.25)

        マガジン

        • 移民国家としての日本
          284本
        • ウマ娘に関した文章を読むのが楽しい
          13本
        • 映画の感想を書いたエントリが増えているのでまとめ。
          48本
        • 大坂なおみ擁護派
          12本
        • 欅坂の思い出
          12本

        記事

          育成就労制度と永住資格取消/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.5.12-24.5.18)

          5月15日、各紙が報道した「育成就労制度の導入に首相が理解を求めた」件。見出しでこのニュースの本質がそこにないことを示していたのは日経と時事通信でした。 他社報道と並べると、違いが分かります。 あらためて認識しておきたいのは、技能実習から育成就労に看板をかけかえます。ついでに永住権の取消要件として税金の滞納とか、あとそうねえ在留カードの不携帯も法律違反だから、なんだったらそれを理由に永住権を取り消すこともできるようにしとくね! って今回の執行におけるゼノフォビアしぐさ。

          育成就労制度と永住資格取消/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.5.12-24.5.18)

          インドネシアからネパールまで/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.5.5-24.5.11)

          今週個人的に面白く読んだのは ってインドネシア関連ニュース2本でした。どっちもマニアックな話題ではあり、もうちょっと日本社会的に普遍性があったニュースはこっちですかね。 言うまでもなく、窃盗実行犯の裏にある親玉を捕まえねば解決しないのに、この段階で「外国人など」だの「不法滞在者」だの、相変わらず意識の低い報道姿勢なことで。 ■一部で物議を醸している記事 この「1割」がよくわからん、という指摘 毎日新聞、移民国家である日本の現状を追認する系報道多いわりに、ときどきカウ

          インドネシアからネパールまで/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.5.5-24.5.11)

          エバヤンのハナ+ハナ先にいた1頭。の祖母の父の名前だけで瞬時に四半世紀前まで脳内ワープできるから競馬ファンはちょろい

          ケンタッキー・ダービーの余韻を楽しむ回です。 いやースタート後手は仕方ないし直線2着馬との攻防で馬より先に人がタレるんじゃ、と思ってドキドキ見てたけど最後までファイト出来てたし「勝つときはすべてがうまくいく」すなわちすべてがうまくいったわけではないからこその僅差3着だったっすよね。朝っぱらから堪能しました。 って書いた通りウマ娘会社オーナーの所有にして3着に健闘したエバヤン。 2着だったシエラレオーネとは血統も似通っているわけですが、それだけに勝ち馬の血統表の母系三代前に入

          エバヤンのハナ+ハナ先にいた1頭。の祖母の父の名前だけで瞬時に四半世紀前まで脳内ワープできるから競馬ファンはちょろい

          ゼノフォビアという語彙は不適切か/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.28-24.5.4)

          今週まあまあ注目を集めたニュースといえば。 ゼノフォビア、という単語、当欄でもさんざん使っていて、そこは反論できねえんじゃ? が第一報を見かけたときの私の反応だったんですが、案の定というか、反論後を絶たず。たとえば比較的フラットな論と思えるこちら。 ダウト。あなたクルドヘイトを知らないひと? あるいは韓国・北朝鮮ヘイト、なんならベトナムへのヘイト、決して看過できるほど小さいものではないし、それらは紛うことなきゼノフォビアです。それでいうと今週のニュースのひとつ。 これ

          ゼノフォビアという語彙は不適切か/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.28-24.5.4)

          誰得摘発/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.21-24.4.27)

          ニュースに大きいも小さいもあるか、と思う自分もいますが、まあ小さいニュースだと思うんですよ。 別に珍しくもない話で、たとえば4か月前 2年前 それぞれどうなったのか(たぶん)報道されてもおらず不明ですが、それだけの期間を日本で過ごすと選択した本人たちが築いてきた世界を否定するのは、いくら野次馬とはいえ文字通り僭越でしょう。 ちなみに2003年の東京地裁の判決文に次のような一節があることを半年前に知って、おお良いこと言うじゃん。って思ったんです。 出典はこちらのnote

          誰得摘発/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.21-24.4.27)

          経済的理由による移民/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.14-24.4.20)

          あまりプレスリリースを取り上げることはない当欄ですが、今週出ていたマイナビグローバルのリリースが興味深くて。 いちばん盛り上がるスライドが「ベトナム人材の変化」というところ。 彼らなしでは既に社会が成り立たないのに何かといえばバカにしてきたみなさん、満足ですか。 ■もうひとつ、ついでにプレスリリースから 詳細言及しませんけど、どういうワードをチョイスするかで透けて見える心ってあるよね。 ■それでいうと透けて見えるどころじゃないニュースもありました ■今週のその他ニ

          経済的理由による移民/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.14-24.4.20)

          エッシャー的な/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.7-24.4.13)

          今週も国内の移民方面報道は良くも悪くも通常運行で、目についたのはUKの就労ビザ厳格化が稼働はじまった、という件でした。 就労目的で渡英するには一定の年収をクリアしていることが必要で、その条件がこれまでの年収480万円から年収720万円に、ということなんですけど(発表時の報道は下記参照)人手不足だから来てくれ。と言いながら、来ていいか悪いかを決めるのはホストの俺たちだから。っていう本邦でもおなじみのムーブ。 こういう記事を読んでいると人間に本来備わっている善性、みたいな共同幻

          エッシャー的な/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.7-24.4.13)

          そんなの関係ねぇことはねぇ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.31-24.4.6)

          今週は……と、毎週いちばん気になったニュースで書き始める恒例(241週目?)ですが、強いていうと今週いちばん気になったニュースは「外国人」関係ないこの件かねえ。 上毛新聞の切り込み方がいちばんダメなんですけど、社会的弱者に向ける/向けられる視線をヒトゴトと思っているとこういう書きぶりになる事例と思え、つまりね、記者が怒りにぷるぷる震えているかどうか。毎日新聞の記事と比べて読むといいですよ。 腹が立たないものかね、「権力」があると信じてしまっている役所や役人に。公僕てなことば

          そんなの関係ねぇことはねぇ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.31-24.4.6)

          渋いニュースまたは渋い顔になるニュース/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.24-24.3.30)

          今週は渋いニュースが多い。たとえばですけど、海外からの働き手を探す本邦において、むかし中国いまベトナム。と言っていた時代からもはやインドネシアが主流になり、同時に本国のドサクサに紛れてミャンマー人材を推す勢だのネパールいいですよ、カンボジア、あるいはラオスが注目です。みたいなことを言うひとびともいれば、いやいやインドですよインド。 って一派もいるんですけど(ここまでは別に珍しくもない話) ここでいうインド北東部(俗にいう7姉妹州)、インド国内では差別の対象で*つまりベトナ

          渋いニュースまたは渋い顔になるニュース/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.24-24.3.30)

          同じアホなら。って姿勢/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.17-24.3.23)

          クーリエというフランス定期刊行紙の日本版、という位置づけのネット媒体があります。他媒体の記事を寄せ集めてくるプレゼンテーションのスタイルは珍しくもないですが、元記事の主意と異なる見せ方を恣意的におこなうケースが散見され、個人的には「こいつは怪しい」箱におさめています。 好例が今週ニューヨーク・タイムズから転載された下記の見出し。 カッコ付き「愛国心」を刺激することでPV稼ごうぜ。という底意が見え透いて下品。としか私は思いませんでしたが、案の定「じゃあ執筆者がヨシとするUSの

          同じアホなら。って姿勢/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.17-24.3.23)

          安城市事務執行適正化第三者委員会報告書がよかった話ほか/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.10-24.3.16)

          有料会員しか読めない新聞記事は積極的に採り上げない方針で毎週更新してまもなく5年ですが、そうするとどうなるかお分かりですか。某紙の記事にフォーカス当てることになってしまうんです。基調が移民排斥という、肉体の一部が極度に小さい(=比喩を婉曲化したら意味が不明になる)ひとたち。 本質で相容れない主張なのにときどき「ちゃんとしたこと」も言うので是々非々で接するしかない。がコンセプトの当欄として産経()の記事を紹介するのはまあまあ不本意なんだけど、でもやっぱり今週いちばん面白かった記

          安城市事務執行適正化第三者委員会報告書がよかった話ほか/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.10-24.3.16)

          一見「移民」の話と関係なさそうなんですけれど/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.3-24.3.9)

          一見「移民」の話と関係なさそうなんですけれど(くりかえし)日本相撲協会がとにかく元横綱白鵬のことをキライでキライで。って話から。 キライな相手が盛大に失敗しました、その責は問われるべき。って話と、息の根を止めるなら今。とばかりに過去事例との整合なんか知ったこっちゃない、今度こそ致命的なダメージを与えてやる。って暗い情熱は本来違う話であるべきじゃないですか。 相撲ファンですらない門外漢の私ですが、そんな感想が湧いて出るのはゼノフォビアあふれる公式見解を相撲協会が出した、その記

          一見「移民」の話と関係なさそうなんですけれど/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.3-24.3.9)