和田拓也に聞く勝村周一朗vs鈴木みのる~その1~
7月10日ガンバレ☆プロレス大田区大会まであと三日。
元修斗世界王者にしてガンプロの強さの象徴とも言える勝村周一朗はかつて憧れの存在であった鈴木みのる選手との大一番に挑む。
令和に突然実現した修斗vsパンクラス。
今成夢人による宇野薫選手のインタビューは非常に興味深く
宇野薫スペシャルインタビュー前編〜勝村周一朗 vs 鈴木みのるを語る〜 - YouTube
更に深堀りしたくなった私は修斗にもパンクラスにも参戦経験のある和田拓也選手に取材をお願いした。
私はサンボスクールの初心者クラスからやっと上級者クラスに上がった程度、和田君は元パンクラスウェルター級王者のプロ選手。
それでも同じスポーツ会館で汗を流した仲間であり、同学年の元プロレス少年。
同じ年齢でプロレスを観て格闘技を始め、またプロレスに辿り着いた我々。
勝村さんとは一学年違いで余りに多い共通点。
そんなワダタクに勝村さんと鈴木さんの一戦について聞いてみた。
あまりに多い共通点
K’z FACTORYから修斗でデビューして和田君は途中パンクラスがあったけど、ハードヒット出てプロレス本格参戦って勝村さんと全く同じじゃないですか。
そうだねぇ笑
で、勝村さんもコマンドサンボの大会とか出てるんですよ実は
あ、出てたね!俺はあの場にはいたけど、コマンドサンボには出なかったんだ。
アマチュアリングスでしょ?一緒に出てたのは
勝村さんよく話してるんですけどアマチュア時代に野口レフェリーに負けたっていう
あ、そうなんだ
で、勝村さんに対しての印象ってのはどんな感じだったのかなぁって
元々K'zで先輩だけど階級違うじゃん。
勝村さんって当時58とかだったかな?
だから同じ空間にはいたけど一緒に組んでやるって事は無かったから。
勝村さんは勝村さんでルミナさんの相手とか、軽量級の強い選手とやってたからさ。
あんまり絡みは無かった?
練習での絡みってのはそんなにないね、勝村さんとは。
デビューはどっちが先?
勝村さん。勝村さんの方がアマチュア修斗もk'zも元々先輩だし。自分はその後だから。
勝村さんも自分で言ってるけどちょっとちゃらんぽらんな所があるというか…(笑)
ちゃらんぽらんなのかな?俺は色々アクティブにやってる人だと思うけどね
格闘家勝村周一朗の印象
でも格闘家として上り詰めていく所は和田君も見ていたわけじゃない?
どうだったんですかね、当時の格闘家時代の勝村さんって
ん~勝村さんてほら、戦績がめちゃくちゃ良いわけじゃないけど…(11勝9敗3分け)
それこそイマケン(今泉堅太郎=SKアブソリュート)とかにも負けたりとか。
でもパッと出て来てHERO`S参戦したりとか、階級違う永田克彦さんとやったりとか、ノゲイラとやったりとか。
そういうチャンスをモノにする能力は凄いよね。
んで修斗もまたパッと復活してランキング上位の選手に勝って、タイトルマッチも勝っちゃって上り詰めちゃったかなって。
戦績見たら意外と負けてるじゃない?
でもやっぱ持ってるところは持ってる選手だから。
外国人選手も凄い選手とばっか当たってるんだよね、やっぱ。
そうだよね。
チャンスが巡って来て、それをモノに…
そうなんだよね!一発でモノに!上田将勝さんとかだって周りは多分上田選手の方が上なんだろうなって思ってただろうけど極めちゃったからね。(約2年ぶりの修斗復帰2戦目でタイトルマッチ、2Rニンジャチョークで一本勝ち)
そういう強さはあるよね、やっぱ。
プロレスと格闘技、動き始める運命の歯車
そんな勝村さんがハードヒットに出て…
俺より前に出てたよね?DDTの頃かな?木曽君もいたもんね?だから青木とかもやってるでしょ、一緒に。
どう思った?
勝村さんこんなんやってるんだって。楽しそうだなって。
実際勝村さんは凄いプロレスファンだったっていう。まぁ和田君もそうだけど(笑)
ちなみに和田君はなんでハードヒットからプロレスって流れに?
ん~俺はまぁ楽しそうだなとは思ったけど自分がやろうとは思わなかったし。
まぁきっかけは青木(和田君と青木篤志さんは中学の同級生)繋がりなんだけど。光留さんが声かけてくれて。
で実際やったらやっぱ面白くて。
一回プロレスファンから格闘技にってなったけどそこからプロレスやったらこんな面白さがあるんだって。
色々な発見があったし。ね、違うよねまた。
やっぱ自分もめちゃくちゃプロレス好きだったけど高校くらいの時に「総合の方が…」って思ってたというか。
あるよね、そういう時期は。
僕らの高校くらいの時ってちょうどK-1が始まってリングスのメガバトルトーナメントがあって骨法が出て来たりとか
総合が流行り出した時だからそっちにやっぱ靡いちゃったみたいな
世代なんですかね?ホイスとシャムロックがUFCで
そうそうそう!UFCとパンクラスが出て来たのが94年とか。そこでやっぱ一度「俺がやるのはプロレスじゃないな」って。
多分勝村さんも同じだと思うけど体重が無かったし。
プロレスラー勝村周一朗
それもやっぱ時代で今とは少し違うからね。
ちなみに和田君から見て「プロレスラー勝村周一朗」ってどんな風に見えてるの?
まぁ俺も試合を全部見てるわけじゃないけど何か一つがずば抜けてってよりレスリング、打撃、寝技って全てが上手いから…
試合も綺麗だなぁって思うけどね。
勝村さんはプロレス始めた頃周りに「格闘技スタイルを続けた方が良い」って言われてたみたいで。でも「俺はプロレスやりたいのに」って葛藤があったと。
あ、それは俺もあったかも。これぞプロレスって感じのスタイルの方がいいのかな?って。
でもやっぱ違う、「そのままが良いですよ」って色々な人が。
和田君はプロレスに寄ろうとしたけど周りはそうじゃないよと?
そっちの方が良いよって。自分もそれはやってから気付いて。俺は自分のスタイル崩しちゃいけないんだなって。
ちなみに今回勝村さんの相手は鈴木みのるさんなんだけど。我々からしたら敵側にいたというか
敵?(笑)
プロレス界に入って初めてお会いした時に鈴木さんと佐藤光留さんご一緒で。「高校時代はスポーツ会館でサンボやってまして。先輩方の応援でよくパンクラスにも…」って話したら鈴木さんが「え?お前SK?じゃあ敵だな!(笑)」って!
あ、なるほどね(笑)
つづく
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