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自分たちの何気ない行動を「動物行動学」的に見てみると?

本をわりとよく読む方だ、という方の場合で、生物関係の本って、どれくらい読まれるものなのでしょうか?

竹内久美子さんの本は、人間や動物の行動パターンについて、とても興味深く、読みやすく書かれていますよね。

で、久しぶりに新しめの本を手に取りました。

内容は興味深いことばかりですが、その一部だけ、ご紹介しようと思います。

・動物行動学的にも、人は見た目が9割。
 このテーマでは、以前から、見た目が左右対称でアンバランスでないほど、異性にモテて繁殖に有利である、などとデータから示されていました。

本書でも、ツバメの尾羽の例なども挙げつつ、
「ルックスのよさとは、動物行動学や進化論からすると、免疫力の高さ、病気と戦う力の高さを意味する」とあります。

ですが、私が興味深く感じたのは、次の部分。

・ルックスのいい男に女が惹かれることには、誰も異論を唱えないでしょう。

しかし、ルックスのよさに惹かれることを軽薄だとする風潮があって、それは、ルックスのよくない多数派の男たちによるプロパガンダだということに気づく必要がある。

えっ、そうだったのか!と感じないでしょうか?

私は、ルックスのよさに惹かれることを軽薄だとは思っていませんでしたが、あまりよくない方が、たぶん努力を強いられる分、人間性が磨かれるのかも?と好意的に感じてきました。

だけど、それは、ルックスよろしくない男子による誘導だった? 面白いと思います。

他に、へえ、と感じたのは、これでした。

「人は、黒い服装(ユニフォーム)を着ると、より攻撃的に見え、さらには実際の攻撃性以上のインパクトを他者に与える」と。

この知見は、スポーツ選手のユニフォームを用いて研究されたデータによるものです。

近頃、季節を問わず、黒い服を着る人が少なくない気もしますが、服装による変化に自覚はあるのでしょうか?

ちょっと気になるデータですね。

遺伝子や動物行動学を取り上げた本は、見方によっては、道徳に反するようにも思える内容を含みます。

が、人間も動物の一種。

その現実を見つめた上で、で、自分はどうしたいのかなあ?と思いつつ、過激?な内容も楽しませてもらってよい気がしています。



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