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結婚するとか、子供の有無、ひたすら創作して充実するとか、色んな幸せの形がある♡

犬養道子さんと石井桃子さんが繋がってたのを思い出して、今さら感謝したこと♡色んな幸せの形




先日お客様から教えて頂いた「お嬢さん放浪記」を楽しく読み終えました。

そのタイトルからして、彼女が19歳くらいの頃の話かと思い、その人間力に圧倒されてドキドキしましたが、27歳からの9年間の話だったということで、ちょっと納得。

とはいえ、語学力、教養、行動力、社交性すべてにおいて、27歳だった頃の自分と比べると溜め息ものなのです。
当時の私は同じように海外にいても、恋愛や人間関係でバタバタしていて、本当にダメダメだったので。

この素晴らしい著書のことをもっと知りたいと思いつつ、他の小説はキンドル化されてなかったり、廃版だったりと、あまり色々な情報が見当たりませんでしたが、


こんな投稿を見つけました。
彼女の本からの引用のようです。

自己憐憫というのは閉鎖症のひとつの症状なのである。
「どうして私はこうも不運なのだろう」「ああ、哀れな者だ」と自分に対して言いたくなったら、それこそ閉鎖症への危険な誘惑だと思って、全力をあげて斥けること。・・・
理性をもって考えてみるとすぐわかるのは、自分をあわれみ出したらそしてひそかに、自己をあわれむことをたのしみ出したら)、予想外の時間とエネルギーが、そこでつきはててしまうのである。しかも、いくらあわれんで自分の不運をかぞえたてようと、事態はいっこうよくならない。よくなるどころか、あわれみによって雪だるまのように次第にふくれ上がってゆく「不運感」によって、事態は事実以上に「わるくされてしまう」。

エネルギーは消費する、事態は前よりわるく「見えてくる」-これでは何の役にも立たず、リアリズムをはなれること甚しい。・・・。「自分は哀れ」と思い続ける人は、リアリズムのかけらも失ってしまった人で、この全世界の他の一切の問題は消え去り、世界の中心は「このわれの不運のみ」になってしまうからだ。

http://yukinomeigen.blog.jp/archives/7626633.htmlより引用


幸福のリアリズム」という本からの引用だそうですが、私のお客様や読者の方にはピンとくる内容ですよね!残念ながらキンドル版がないので、海外在の私には読めないのですが、読んだことがある方は感想を教えてくださいね。


一度でもご結婚されていたのかは分かりませんが、60代半ばでパートナー探しをされていたといこと。今の時代では驚かないけど、なかなか興味深いです。

犬養道子氏が96歳で亡くなった記事を読み、ある日の会話を想い出す。
ハル・ライシャワーさんが「犬養さんから結婚相手を探して欲しいと頼まれているのよ。」と言うので「あれほどの女性でも結婚をしたいのですか?」と信じ難かった。

当時犬養さんは60代半ば、その上5・15事件で暗殺された前首相犬養毅の孫。母は伯爵家の出と絢爛たる家柄に育ち世界を駆けまわる女性でも、いまだに結婚願望があることに驚かされた。
「世界で活躍をしているのですから、立派な男性との出会いはいくらでもあるでしょうに。」
「だからかえって難しいのよ。」
「それで見つかったのですか?」
「だって注文が多いのですもの。」
これには笑った。

https://bostonabc.exblog.jp/25099342/  より引用


注文が多くて見つからない。。。笑

超裕福だったり、ビジネス成功している私の同年代の独身の女友達も、まさにここでつまづいていて、面倒くさくなっちゃてる様子なのでよく分かります。

でも、結婚しなくてもパートナーがいなくても、十分すぎるほど幸せだったはず。社会貢献もされ続けて、たくさんの人たちに慕われていたのではないでしょうか。

そこで、ふと思い出したんです!

犬養道子氏がまだ子供だった頃、自宅に遊びに来た石井桃子さんが「プーさん横丁にたった家」の原書を、翻訳して読み聞かせてあげたことがきっかけで日本語版が生まれたこと♡

――その時、私の上に、あとにも先にも、味わったことのない、ふしぎなことがおこった。私は、プーという、さし絵で見ると、クマとブタの合の子のようにも見える生きものといっしょに、一種、不可思議な世界にはいりこんでいった。(石井桃子「プーと私」、『石井桃子のことば』とんぼの本より)

そして私自身は、石井桃子さんが訳してくれた数々のイギリス文学に心を奪われ、もしかしたら今ではもう日本で手に入らないかもしれない、ポプラ社のエリナー・ファージョンの作品の数々に影響を受けたことが、学生時代のロンドン留学の決め手になったひとつでもあるんです。

ファージョンの魅力はたぶん一部の人にしか分からないと思うし、和訳にするのも超大変だったと思うのですが、石井桃子さんはそれを見事に仕上げてくださり。。。素晴らしい名著の数々が廃版になってしまうのが本当に残念。

19歳の私はイギリス南部で、クマのぷ―が生まれた森や、エリナー・ファージョンの世界を歩き回りながら感動して、石井桃子さんに感謝の手紙を出したところ、ご病気の身でありながら大変優しいお返事をくださいました。

犬養道子さんの自宅に行かなければ、すんなりプーと出会うこともなく、私はプ―に魅了されることもなく(ディズニー版となってしまったイギリス文学のキャラたちは苦手なので)、イギリス南部のあの森を散策することもなかったのかなぁ。。。

なんて思うと、改めて感慨深いです。

石井桃子さんも、エリナー・ファージョンも最後まで家庭を持たなかったようですが、創作を続けながら幸せだったに違いなく、時代の状況ということもありつつ、人の幸せって本当にそれぞれなんだなと痛感します。






*個人セッションの再募集は6月になります♡


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