あの人が居なくなってから
季節が春になって私の住んでる地域では雪はほぼ見なくなった。
私は正直彼女のことをどこか鬱陶しいと思っている所があったと思う。
でもだからこそタイムラインからあなたが消えたあの日から、私のタイムラインからは鬱陶しいくらいの彩やかさと闇の深さが消えてしまったのだろうと思う。
これが人が生きるということで、これが人が死ぬということなのだと、実感とはまた違う、新たな感覚を感じている。
彼女とは実際に会ったこともなければ仏壇参りにも行ける程の仲でも無いだろう。
でも何故か時々頭に過ぎるのだ。
あなたはこれからまだまだ遠くまで輝けただろう。
死んだことを後悔をしているのかは分からないけれど、とても彼女らしい生き様だったと私は思う。それはきっと彼女も思っていると信じている。
また逢える日まで、
次は一緒に隣で絵を描こう。
私、あなたが描く地獄という油絵の作品を見てみたいんだ。
天国という作品も見てみたい。こっちは色鉛筆がいいな。
依頼料は私が生きた思い出話でどうだい?
終わりに、
私はコデインが好きだよ。抱きしめて欲しいくらいに。
-虚飾-
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