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木原事件 新たな展開?頑張れ警視総監

2018年の再捜査の際、木原夫人を10回近く事情聴取した佐藤元警部補が、本年3月5日検察に対し「陳述書」を提出したことが直近の週刊文書で報じられていました。内容はもちろん再捜査をした当事者としてこの件は事件性があること、つまり殺人事件であることを陳述しているわけですが、正式に法的な手続きの一環として検察に提出されたと言うことは従来の週刊誌報道とか記者会見とはたとえ内容が同じだったとしてもその重みはだいぶ違うように思います。この陳述書を読んでも未だ「事件性なし」と考える検事は多分どこにもいないでしょう。この陳述書で局面は少しずつ変わって行く気がします。被疑者の特定はともかくとして事件性があることだけは正式に認められると思うからです。しかしながら、佐藤元警部補は何故こんなに遅いタイミングで陳述書を提出したのか少し気になるところです。このことについて佐藤氏は、遺族が告訴状を提出した後、警察が私のところに聞きに来ると思っていたが、結局聞きに来ないまま「事件性なし」で検察に送付されたことに怒りを覚えたこと、その後、検察から問い合わせが来ればいつでも答えるつもりでいたが、現時点でその動きがないのでこちらから陳述書を出すことにしたと語っています。つまり佐藤氏は今でも日本の警察や検察は正しく捜査してくれるものと信じていて、彼らからのアプローチを待っていたのです。

これだけ聞くと検察の動きが遅いことが心配になりますが、ユーチューブチャネルRMCAに出演している村上元検事がいい話を聞かせてくれました。同氏によると現在、検察内部で本件を扱っているのは警察に捜査本部が立つ案件つまり「本部事件」を担当する係が担当しているそうです。そうなると対応する警察の部署は当然ながら捜査一課と言うことになります。そして捜査一課長は2月に国府田剛氏から佐藤雅一氏に交代したと言うのです。調べて見ると国府田剛氏は新宿署長に就任していました。このルートは従来から踏襲された順当な人事で「事件性なし」と言った責任を取らされた訳ではないようです。上司の意向に従うだけのぼんくらで根性なしの捜査一課長が出世すること自体は腹立たしい限りですが、今後の本件捜査のことを考えればこの交代人事は歓迎すべきことであります。何しろ「事件性なし、従って追うべき犯人もいない」とまで言い切っていた国府田捜査一課長がこの事件から離れたのですから、間違いなく今後の捜査はやりやすくなることでしょう。

では今後検察はどのように動いて行くのでしょうか?検察で本部事件係が担当していることや警視庁捜査一課長が交代したことはグッドニュースですが、送検後3ヶ月もの間、佐藤氏に何も聞いていないと言うことは不安材料でもあります。良く解釈すれば、しっかり事件の概要を掴み、警視庁幹部と十分打ち合わせをした上で、露木長官べったりの国府田捜査一課長を1年で交代させ、新任の佐藤捜査一課長と共に本格的な捜査を再開することになります。そうなれば次に考えられるのは木原夫人の事情聴取再開を露木警察庁長官が静観するのか、それとも再び栗生官房副長官の指示に従って木原夫人を守ろうと警視庁に介入するのか、今回栗生官房副長官のおかげで1年留任となった露木長官がどう出るのかが見ものです。いやいやそんなことを言っていては駄目ですね。ここは警視総監が毅然とした態度でしっかりと捜査を進めてくれることを期待しましょう。そうすれば裏で操っているつもりの栗生氏だって何も手が出せません!今回露木長官留任に伴い警視総監になられた緒方さんには、先のことなど考えず、有終の美を飾るつもりで決断されることを心から期待しています。そうすれば官房副長官の力など屁でもありません。

頑張れ 緒方警視総監!


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