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燃える日本保守党に消防車が出動

11日の土曜日の夕方、大阪駅前の広場で百田尚樹氏が率いる日本保守党の街宣の様子がユーチューブで生配信されていました。駅前の広場だけではなく歩道橋も全て人人人で埋め尽くされていたようで動画では分かりませんが、上から撮った写真を見るとまるでどこかの国の大規模デモを見ているような感じでした。始めは事務局長の有本香さんの挨拶、そして共同代表の河村たかし名古屋市長(減税日本は日本保守党の友党になっています)のやや長めの演説が始まると救急車や消防車が、けたたましいサイレンを鳴らして通過して行きました。河村氏も音が重なり喋る言葉が聞こえない為しばらく演説を止め車が行き過ぎるのを待ちました。やがてサイレンが静まり演説を再開するとまたまたサイレンの音が響き亘り消防車や救急車が演説会場を周回し、まるで演説の妨害をしているようでした。そんな妨害にもめげず河村氏が演説を終えるといよいよ百田さんの登場です。百田さんが演説を始めると観衆は千両役者の登場とばかりに大きな拍手で彼を迎えました。しかしサイレンの音が再び百田さんの演説を遮り徐々に変な雰囲気が漂い始めます。事務局が警察関係者と話をしているようで百田さんや河村氏もなんだなんだと言う感じになり、演壇の下にいる人と話した後、会場の観衆に向けて状況説明を始めました。

話としては観衆が集まり過ぎた為、警察から中止命令が出たのでこれ以上街宣を続けられないと言うことでした。そこで一旦動画は終了しますが、その後近くのホテルの一室に幹部が集まり反省会を開いている様子も百田さんがユーチューブで生配信してくれました。百田さんが警察の中止命令にも拘わらずあと5分と粘った為、警告が出されたんですよと和気あいあいで話していましたが、なんで消防車までやって来るのかについては皆不満で納得が行かない様子です。JRの大阪駅と阪急梅田駅の間が通行出来ないほどの人だかりだったと言うことで街宣の中止自体は仕方ないと言う感じでしたが、維新の会のお膝元大阪での街宣だけに今一つ割り切れないと言う雰囲気はひしひしと感じられました。実際に警察や消防に市民からの抗議や中止要請の電話があったことは事実のようですが、それが政治的な動きなのか単なる成行きなのかはもちろん知るべくもありません。

私は学生時代から左派のシンパで、右寄りの人には嫌悪感さえ抱いていますが、百田尚樹氏だけは話が面白くてどうにも憎めません。(御本人も決して右ではなく普通にまっすぐだと言っています。)そして彼の言う世襲議員が日本を駄目にすると言う点については全く同感で、最近の維新の会のていたらく批判についても共感することが多いのです。今年の10月17日に出来たばかりの日本保守党ですが、X(旧ツイッター)のフォロワー数は既に日本の政党の中でダントツの一番だし、まだ政党にもなっていない単なる政治団体なのに党員の数では維新の会や立憲民主党を超え自民党に次ぐ二番目の党になっています。これだけを見ても国民は現在の政権や野党にどれだけ失望しているかがよく分かります。今まで投票したい政党がなかったところに現状を打破してくれそうな党が出来たと言うことなのでしょう。私も日本保守党に政権を取ってもらいたいとは思いませんが、今の自民党に鉄槌を下すと言う意味では応援をしたいと思っています。

しかしここで問題なのは新聞やテレビなどの大手マスコミの報道姿勢です。木原問題しかりジャニーズ問題しかりですが、今の大手マスコミの沈黙、いや権力者・強者に対するおもねりは目を覆うばかりです。今回の大阪駅前での街宣騒動は政治部的にはまだ国会議員が一人もいない政治団体の街宣騒動で報道するに値しないと言い訳出来るかも知れません。でも大阪駅前を人が埋め尽くし、警察や消防が出動するくらいの大騒ぎだったのです。テレビにしても新聞にしても社会部的には十分報道に値するニュースだったはずですし、政治的にも新たなうねりになりうる大きな事件だったと言えます。既に日本保守党には自民党シンパと見られる人たちから様々な批判が出ているようですが、大阪では維新の会から批判が出ているのは間違いないでしょう。日本の大手マスコミには自民党や維新の会の地位を脅かすような動きに対する規制でもあるのでしょうか?

今回はkikuzirouさん画像をお借りしました。ありがとうございます。

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