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俳句

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テレビ番組のプレバド特に夏井さんのファンで俳句の面白さ、奥深さに感心していました。そこで私も無謀な挑戦を始めます。でも俳句と呼ぶのも恥ずかしいので誰かさんを見習ってタイトルは 「… もっと読む
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記事一覧

孫揃う雑煮の椀は大人用

孫揃う雑煮の椀は大人用

皆様、明けましておめでとうございます。

昨年は才能の限界を感じ(いや、そもそも無いんですが)絵も俳句も挫折していました。でも今年は隠居の原点に帰り、また再開しようと思っています。

久しぶりに会う孫たちはそれぞれにどこか成長しています。去年までは小さなお椀だった孫もみんな同じお椀で満足そうでした。

雑煮椀みんなおんなじ孫の笑み

敢えて可愛くして見ました。でもこれは三段切れぽいです。「笑み」も

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昼寝いゃと抗う孫の虚ろな目

昼寝いゃと抗う孫の虚ろな目

久しぶりに絵を描きました。犬を描こうと思ってネットを見ていたら可愛い子供と犬の写真が出て来たのでたまらずそれを絵にしました。最近は日本の警察の闇、腐り切った木原官房副長官、そしてそれにだんまりをきめこむマスコミの姿に私の心も荒んでいました。本当にいつの間にこんな日本になってしまったのか!なんて、いかん、いかん!少し現実を忘れて俳句を詠います。

昼寝いゃと抗う孫の虚ろな目子育てなどはるか昔に終わり

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朝焼けや新聞片手の大欠伸

朝焼けや新聞片手の大欠伸

久しぶりに水彩画を描きました。F4の用紙で太筆を使って大胆な絵を描いたつもりです。テーマは「朝焼け」で夏の季語になります。

合間に絵を描きましたが、基本は相変わらず木原事件関連のユーチューブにハマっています。文春砲はちょうど端境期ですが、新規参戦のユーチューバーもいて、日本が「法治国家でいられるかの瀬戸際」にあると言う危機感が広がっているのが分かります。それと同時にアンチ文春の動画も増えて来てい

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蟷螂が歩道横切る京の朝

蟷螂が歩道横切る京の朝

今日は絵と俳句がリンクしませんでした。外人観光客が戻って来た京都ですが私が住む郊外の住宅地にはさすがに観光客も多くありません。先日、週刊文春が売り切れないうちに買おうと、朝まだひとけも少ないバス通りを歩いていると蟷螂が歩道を横切っているところに出くわしました。思わず足を止めて蟷螂が歩道を横切るのをじっと待っていました。でも渡った先は車道です。その後どうなったのか後を振り返ることもなく週刊文春片手に

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渓谷の茂み陽射しの帯眩し

渓谷の茂み陽射しの帯眩し

高校のワンダーフォーゲル部に所属していた頃、夏休みになると近郊の山へ沢登りに出かけました。緑が生い茂り、流れる沢を渡る風もとても気持ちがよかったことを思い出します。

渓谷の茂み陽射しの帯眩し絵を見たままの一句です。
緑茂る夏の渓谷の涼しさはとても気持ちのいいものですが、日の当たるところに出ると強烈な陽射しが差し込んで来て今が夏であることを思い出させます。眩しくて目が開けられないほどの夏の陽射しは

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山鉾の空かき回す暑さかな

山鉾の空かき回す暑さかな

今日の絵は猫にも見えますが、もちろん子犬です。

相変わらず暑い日が続きます。祇園祭の前祭が17日に行われ、都倉俊一文化庁長官も初めて山鉾巡行に参加していました。スカイブルーの裃がとても良く似合ってご満悦のようでした。と言っても私はテレビで観覧です。京都の暑さは有名ですが、ちょうどこの季節に頂点を迎えるようです。当日は最高気温37.7度で熱中症で運ばれた人が午後3時の時点で26人いました。昔は京の

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白鷺や祇園見飽きた顔をして

白鷺や祇園見飽きた顔をして

なかなか筆が進まず久しぶりの投稿になりました。暑さのせいか、いや外には余り出ないので冷房のせいなのか、いずれにせよ、なんとなくぼやっとしつつ一日一日が過ぎて行きます。なので絵も俳句も少し前の記憶からのものです。

白鷺や祇園見飽きた顔をして祇園白川にはいつも同じ顔をした白鷺が欄干や家の軒下に止まっています。どこに棲んでいるのか、本当は同じ白鷺ではないのかも知れませんが、私にはこの白鷺が祇園を行き交

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はまなすや缶に隠したラブレター

はまなすや缶に隠したラブレター

久しぶりに絵を描いて見たくなりました。会社の少人数のOB会で今までに描いていた絵を友人に見せていたら又少しやる気が出て来たと言う感じです。さて何を描こうかと考えて歳時記を見ていたら夏の季語「浜茄子」を見つけました。「知床の岬に〜〜浜茄子の咲く頃〜」でも有名ですが砂地に咲く薄紫の綺麗な花です。浜茄子と言うのだから果実は茄子に似ているのかなとネットを見てみると「あれれ!」朱色の実で形は茄子と言うよりト

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逃げ水や荷台の豚のうめき声

逃げ水や荷台の豚のうめき声

滝沢秀明さんの設立した「TOBE」にジョインするジャニーズ脱退組が続々と出て来そうな勢いですね。滝沢さんはジャニーさんの一番のお気に入りでジャニーズ事務所に入って1年で審査員の一人になり採用する側に回ったと言う経歴を持つタレントですね。でも現在のジュリー社長とはそりが合わないのか、ジャニーさんが亡くなるとしばらくして退社し新しい会社TOBEを立ち上げました。判官贔屓ではありませんが、彼が作った事務

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川床や親の見る目の変わりし日

川床や親の見る目の変わりし日

最近はとんとご無沙汰の川床ですが、貴船の川床には新入社員の頃に1回、そして定年後に1回行きました。鴨川の川床は河原町に移り住んだ頃、家から歩いて行けることもあり5〜6回は行ったと思います。

川床や親の見る目の変わりし日初めてのボーナスで親を貴船の川床に招待した時のことです。栃木の田舎からやって来た両親にとっては見るもの聞くもの珍しく、床に座っても首を回し、体をひねってキョロキョロでした。迷惑ばか

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足許の蟹の背光る沢登り

足許の蟹の背光る沢登り

この絵は青い色をした沢蟹で房総の山などに棲んでいます。普通、沢蟹と言えば赤か褐色が多いと思いますが、この蟹は赤い色素が失われて青くなったそうです。そうそう沢蟹って他の国にもいそうですが、実は沢蟹は日本の固有種なんですね。淡水に棲む蟹はマダガスカル島やフィリピンにもいるそうですが沢蟹とは違う種のようです。

足許の蟹の背光る沢登り谷間に射して来る太陽の光を浴びて足許を這っている沢蟹の背中が輝いている

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ラベンダー浮かぶ夜中のランドリー

ラベンダー浮かぶ夜中のランドリー

福山雅治主演の日曜劇場「ラストマン」が終了しました。全盲のFBI捜査官なんてありえないと思いながらとうとう最後まで見てしまいました。いやそれどころか感動の結末に思わず涙してしまいました。捜査官のバディ役だった大泉洋さんは殺人犯の息子でありながら警察一筋の家の養子として育てられた複雑な、いや屈折した人間を見事に演じていました。大泉さんは北海道で大学時代から活躍していて大学の演劇部で作ったチームNAC

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ルピナスやまどろむ居間に汽車の音

ルピナスやまどろむ居間に汽車の音

時々近所でも見かける薄紫のルピナスですが、元々は明治時代に緑肥として輸入されたものだそうです。豆科の植物で古くは古代ギリシャにもその名が出て来るほど歴史のある植物です。地中海沿岸地方では茹でたルピナスビーンズ(黄花または白花ルピナス・葉おうぎ豆)が昔からビールのつまみとして愛されていました。ルピナスはフランス語ではルパン(Lupin)です。そんな訳で小説の原作ではアルセーヌ・ルパンの隠居した家の庭

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小さき花あちらこちらに夏の山

小さき花あちらこちらに夏の山

絵は高台寺の茶室・傘亭です。本当はこの右側にある二階建の時雨亭の方が有名ですが、この傘のような茶室もなかなかユニークです。屋根裏の垂木が傘のように天井で一つになっています。元々は安閑窟と言う名前でしたが、この傘のような構造からいつの間にか傘亭と呼ばれるようになりました。

これらの茶室は高台寺を造る際に伏見城から移設されたものです。秀吉が千利休に造らせたと言う説もあるようですが、そもそも千利休は伏

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