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学びをやめてみるとむしろ学びが深まる体験

最近は、Blenderで日本庭園風のモデルを制作しています。

製作途中の日本庭園風3DCGモデル

1つのソフトウェアやツールを習得する際、それに集中して一気に学ぶという選択肢もありですが、一定期間学習した後に一度そこから離れ、別のソフトウェアを学んでみると、意外な近道になることを体験しました。

今年の4月から、ほぼ毎日Blenderを使って何かの3Dモデルを制作しています。

しかし、8月からは仕事でモーションを作る機会が増え、AfterEffectsを使う必要が増えました。実は、AfterEffectsは苦手で、以前はコンポジションやプリコンポーズ、キーフレームの概念がわからずに挫折した経験があります。

今月、改めてAfterEffectsを触り、YoutubeやUdemyのチュートリアルを参考にしてみました。AfterEffectsを触る機会がめっきり減っていたにも関わらず、なぜか理解できるようになっていて、必要なアニメーションやモーションを作れるようになってきました。

その要因は、Blenderでグラフエディタやキーフレームをたくさん打つので、いつの間にかAfterEffectsのキーフレームもなんの違和感もなく触るようになっていた事です。また、AfterEffectsのExpressionも、GoogleColabでPythonやOpenAI社のAPIをいじったり、ChatGPT3.5でPhotoShop用のJavaScriptを生成しているうちに、Expressionについても違和感なく触るようになっていました。

1つのことに集中してやっていると、壁にぶつかったり挫折したりすることがあります。しかし、類似する別のことを並列でやっていると、壁にぶつかった場合には一旦離れて別の事の習得に没頭し、そちらがうまくいけば成長実感がわきますので、挫折しにくくなります。

Blender(A)は止まっているが、After Effects(B)は進んでおり、AとBは同じ方向(コンピューターグラフィックス)に向かっているため、Bで突破できた壁をAも突破できるようになっています。むしろ、Aだけ見ていると気づかないことが、Bだとよく見えることがあります。

自分の場合、Blenderではあまり1フレームずつアニメーションを細かく見ることはありませんが、AfterEffectsでは1フレームずつシビアにモーションを確認します。同じグラフエディタを操作していても、自分はAfterEffectsの方が細かく見るので、結果的にBlenderでも1フレームずつモーションを細かく見るようになりました。

AfterEffectsで3D表現や仮想カメラをやろうとすると、少しハードルが高めなのですが、Blenderだと3Dオブジェクトやカメラワークやライティングが初期画面から存在しているので、ハードルが低い。AfterEffectsとBlenderを組み合わせるとVFXの幅も広がるし、相乗効果が高いと思います。

また、BlenderでPythonを活用するのはハードルが少々高いです。やりたいことがなかなか具体的に思いつかず、幾何学的なエフェクト表現などは難易度が高いと感じます。

その一方、Pythonを日々のルーチンワークの自動化などに活用する範囲であれば、仕事の効率化が明確な目標や動機になり、作って動かす実感を得ることができると思います。それを続けることで、徐々にPythonのスキルが向上し、Blender × Pythonで何ができるのか、そしてどのように実現するかがイメージできるようになる気がします。

これはジャズのセッションで「ピアノだけやっていると壁にぶつかって挫折するけど、ドラムとかベースやっていると、並行してそっちが伸びるから、挫折防止におすすめ」と、セッションホストの方が教えてくれたのを参考にしていて、過去にこういった記事も書きました。



作例はYoutubeにまとめているので、良かったらチャンネル登録よろしくおねがいします。


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