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佐藤航陽がUE4で作ったゲームをメタバースだとか与太話飛ばした件で

 結論を先に書いておきます。

ゲームエンジンでMOD作ったのがメタバースというほど、あの界隈の品質を見極める能力がない

メタバースを追い求める人は、ゲーム業界が作ったものを完成形だと思っている割に、どうやって作っているのかも理解していない

ゲームをしてない佐藤航洋に限らずメタバース信奉者は世間知らず

 というのも、ゲーム業界の皆さまと久しぶりにチャットしていたところ、『お金2.0』で派手な与太を飛ばしていた佐藤航陽さんがこんなツイートをしていると話題になっていまして。

 たぶん、佐藤さんという人は、何もかもが分かってないのではないかと思います。確かに「個人制作の割に」この『Bright Memory』は続編Infiniteも含めてよくできています。

 ただ、このゲームはEpic GamesのUnreal Engine 4.xシリーズという一代前のゲームエンジンと、一部デジタルアセットショップのものを素材として流用して仕上げた作品で、本編プレイでおよそ3時間ほどの分量です。

 少ないプレイ時間で通しで遊べてしまう当たり前ですよね、個人制作ですから。物量的に無理です。

 で、単にMODに近い作品なので、割ときちんと制作されていて丁寧ですが、スタンドアロンで最適化されておらず、いまSteamで売られているInfiniteはグラボ会社世界的大手のNVIDIAの協力を得てチューンアップされて展開されたフランチャイズになっていて、ゲームの出来も激重のコンソールも大幅に改善されてカジュアルなFPSとしてとても良作に仕上がってます。

 最終的な制作費は公表されてませんが、少なくとも、佐藤さんのいう個人制作(旧作部分だけ)で安価でメタバースが実現できる時代なのだ、という話は何重にも間違っていて、本気で書いているのであれば積極的に人を騙しにいっているか、何も考えずに思いついたことを無責任に書いているだけなのではないかと思います。

 さすがに分かってる人たちが引用リツイートで「それ違くね」と指摘してますが、その後も「これからAIに全世界の3Dモデルを作らせて、誰でも無料で使えるように配布」とか、お前モデルを組成するときの計算量どう思ってるんだよっていうネタまで垂れ流しているので、さすがにこれはちょっとどうにもならないかなと。

 正直、メタバースがやりたいことは仕事柄耳にしますが、ある程度のことはむしろいままでのMMORPGやFPSで完成してしまっているし、何となれば任天堂「あつまれどうぶつの森」ですらそれに近しいことを実現する一歩手前なのだけど、なぜゲーム会社がリアルマネーの扱いや広告分野に積極的な進出をしないかを考えれば分かると思うんですけどね…。


神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント