見出し画像

『親・身内が亡くなった後の届出・手続きのすべて』by加納敏彦他 相続で慌てないための内容がもりだくさん!この一冊をまずは知ること

司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一です。

今回紹介する本は加納敏彦さん他『親・身内が亡くなった後の届出・手続きのすべて』(きずな出版)です。


率直に読んだ感想

私も相続や後見の業務を扱います。

被後見人の方がお亡くなりになり、相続に関する様々な手続きをしました。

相続が起こると様々な場面で手続きをする必要があり、時間の期限のあるものもあったりするとバタバタして大変だという記憶があります。

亡くなった後の手続きを事前に知っておくことで、いざそのときになったときに動きやすくなる、この本はそのような痒いところに手が届く本です。

最近、このたぐいの相続の本は多くの出版社で出されていますが、専門家がわかりやすく書かれている本はあまりないように感じます。

「相続開始後」の手続きを分かりやすく紹介してある本

相続の手続きのことをお客様と話していると、忙しすぎて何から手を付けていいか分からないという意見を耳にします。

亡くなると、葬式をあげないといけない、役所に死亡届を出さないといけない、金融機関にも行かないといけないとあれこれ大変。

でも事前に知っているとの知らないとでは差が出ることもあります。

この本の特徴としては、司法書士や行政書士、弁護士を含めた専門家も交えて分かりやすく解説しているところが特徴です。

できれば相続開始前に購入して読んでもらいたい

相続開始後だとバタバタしてしまうので、相続手続きの本を読むことは時間的に難しい。

なので相続開始前に読んでほしい。

慌てない相続対策を行いたい方は読んでおくといいです。

先程も書きましたが、相続手続きにおいては期限のあるもの、ないもの、すぐに取り組まないといけないもの、比較的余裕のあるものと分けられます。

期限があるものの代表例としては、相続税。

亡くなってから10ヶ月以内にしないといけません。

とはいっても結構日時が経つのが早く、バタバタしているとあっという間に過ぎてしまいます。

そうなることを想定して、ある程度「相続スケジュール管理」というものを知るのは有益です。

また、相続放棄も期限があるものの代表例としてあります。

相続を知ったときから「3ヶ月以内」となっているので、それまでに財産がどうなっているかを調べないといけません。

となると、相続開始後に色々手続きを取らないことを知っていないと結構面倒だと思ってしまいます。

それを知っておくことが「相続開始後」の対策では大事です。

「相続開始後」のことを知っておくことで生前対策もできる

相続開始後慌てないためにも、実は生前にもできる対策が多くあります。

例えば「遺言」。

財産を誰に分けるのか、それをするだけでも相続人に対する思いを残すことができます。

合わせて、何かあったときに対策ができる「民事信託」とか「死後事務委任契約」「任意後見契約」など、相続に絡むことは色々できます。

この本で事前にできることを探るのもいいでしょう。

この本を読んでほしい方

相続後の対策を余裕を持って進めたい方、事前に相続対策をしたい方はぜひ読んでください。

専門家である司法書士の私もこの本はおすすめします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?