大卒の私が6時間勤務の事務パート(総務)をやっている理由

去年の5月から今の仕事を始め、おかげさまで勤続1年となりました。
理解ある同僚と上司に恵まれたおかげで、ストレスを感じても吹っ切って仕事をしています。

新卒採用でも転職市場でも、事務の仕事は大人気です。
大学でもMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の資格取得を推奨していたりワークライフバランスが取りやすかったりすることから性別問わず人気を集めています。

今回は就職を考えている学生さんに向けて、将来的なビジョンの側面でなぜこの仕事を選んだかを書き綴ろうと思います。

「作文」って子供の頃は苦行でしかなかったけど、大人になるとなんか楽しそうですよね。それは私が物書きだからなのでしょうか。

主な業務

  • 請求書処理(メイン)

  • 提出書類作成

  • 社員管理

  • お茶くみ

  • 掃除

  • 電話応対 など

ざっとこんな感じです。
どちらかというと、経理アシスタントに近いかもしれません。

事務と聞くと楽なイメージがありますよね。「お菓子を食べながらずっとパソコンをいじっている」「ネットサーフィンをしながら仕事できる」と思っている方もいるでしょう。

ですが実際は…

  • 関係各所の根回しを担うためある程度のコミュニケーション力が必要

  • 担当業務上、一つのミスが命取りになりやすい

特に事務は非常にデリケートな業務を一手に引き受けるので、精神的ストレスが溜まりやすい職種ともいえるのです。

事務≠楽

この仕事に就く前、お恥ずかしながら事務経験ゼロでした。
接客重視のドラッグストアは体力仕事で余裕を持った仕事ができるわけがなく、データ入力は(いろんな意味で)とにかく神経を使いました。テレアポはお察しのとおり自己嫌悪に陥りやすくなります。
パソコンで作業することが大半なので、あまりアグレッシブではない人に人気の職業でもあるわけです(超ド偏見)

かくいう私も「事務=楽な仕事」だと思っていました。
しかし現実は営業職並に人と会話しますし、お茶くみに至っては自分が持っているマナーを試されます。ネットしながら仕事をする奴はどこにもいませんし、その暇を与えてはくれません。
マジレスするとブラウザの履歴に残ってしまうので下手すると事情聴取モノです。スマホもLINEで仕事の連絡を共有するのでいじりはしますが、ゲームしながら仕事をするのはもってのほかです。

まぁでもおやつの配給は実際ありますし、一度手を止めてみんなでワイワイ雑談したりラジオ体操したりしますけどね。
こういう息抜きタイムがあると、頭がリセットされて効率良くPDCAを回すことができます。

人生のキャリアで必要なことを考えてみた

会社の隷属になりたいかと問われれば、なりたくはないしそもそも会社勤めに向いていません。なんならフリーランスで仕事したいくらいです。
ですが「人と会いたくないから」「休みたいから」という理由でフリーになることを私はおすすめしません。
給料保証はもちろんありませんし、会社の部署でやってくれていたことを全部一人でやらないといけなくなるからです。

将来的なことを言うとフリーで働こうと考えてはいます。実際そうしようと思ってテレアポは業務委託契約で働いていました。
しかし私が最も学ばなければいけなかったのは…各種手続きのやり方や人心掌握などといった、社会人基礎レベルの底上げでした。

事務職と並行して、物書きとナレーターの活動を行っています。
パートタイムにしたのも、2つの活動を両立しながら仕事したかったのです。

大学の就活系授業では「正社員登用絶対!」「人事の懐に入れ!」など、採用試験に特化したことしか教えてくれませんでした。
お世話になったゼミではもう少し踏み込んだことを教えてくれましたが、今後の人生のあり方を考える機会は難しすぎてよく分かりませんでした。

大谷翔平選手(地味に同い年)が実践したという目標設定シートマンダラチャートを就活系授業でやってみてもこんな結果になりました。

大学当時のマンダラチャート(再現Ver)
真ん中は将来どうなりたいかだったのでこう書いていたような気がした
>第一志望:ニート<

こんなんなので当然やりたい職種は最後まで見つからず、唯一内定を出してくれたところに半ば諦めムードで入社したわけです。

実際ニートも経験しましたが、お金がないって結構しんどいんですよ。
宝くじは当時買ってすらいなかったので当たった外れたは当然なく、かといってまともなパソコンスキルは持ち合わせていませんでしたからね。
(当時はExcelに文字が打てるのとSUM関数ができれば初級レベルだと思っていました。今みたいにある程度の関数を扱える頭なんてありません)
仕事も専用ソフトを使ってただ打ち込みすればいいだけでしたから、そりゃあ自分で対処することもできるわけがありませんでした。

ニート時代に宅録ナレーションの世界に飛び込んでようやく将来の目標(朗読講師になること)を見つけることができた今、それに向けた準備を事務の仕事を通して学んでいます。
今も毎日が勉強の連続で、失敗して仕事をブラッシュアップしている状況です。仕事が終わったら物書き案件に取り組んだり収録したり小説を書いたりしているのですから我ながらタフだなと心から思います。

収入は複数あっても構わない(むしろそうしろ)

何にせよ、本当にやりたいことを持っているのであれば働きながらその道を目指すのはそれほど難しいことではありません。むしろ、夢を追うことに必死で定職に就いていない状態ならば、今すぐ働き口を探すことをおすすめします。
残念ながら社会を生き抜くためにはある程度のお金は必要ですし、お金がないと夢に一歩近づくことはできません。

収入はおかげさまでダウンしましたが、その分ライフワークで取り返そうとひたすら原稿と収録をこなしています。
ですがこういう働き方を選んでよかったと思っています。うちの母は私の仕事に関する質問をされた際「家でナレーション収録したり書き仕事したりしてる」と答えているそうです。

結局のところ、パート採用だろうがフリーランスだろうが手に職持ちながら自分の好きなことでお金を稼ぐ構築をするのが大切です。
しかも日本は総貧困社会目前。一度足をくじけば立ち直るまでに時間がかかります。

パラレルワークと言われればパラレルワーク。実際上司からも「この仕事、あんたからすれば副業だべ」と言われたことがあります。
でも、それでいいんです。与えられた仕事や案件に対して責任を果たしてお金をいただくのが「社会人」なのですから。
だから私は、社会人レベルアップに勤しんでいるのです。

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