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順天堂大学と松下幸之助、そして宇宙

東京御茶ノ水駅にほど近い文京区本郷に順天堂大学があります。

順天堂大学といえば、ここ数年は優勝から遠ざかっていますがお正月恒例の箱根駅伝で何度も優勝をしている名門校。また数年前には天皇陛下の心臓手術をされた天野医師の所属大学としても有名です。

順天堂大学は今から180年近く前の1838年(天保9年)に開学した蘭方医学塾がその始まりです。もともとお医者さんの養成学校だったわけですね。

実は意外と知られていませんが、順天堂大学の付属病院は「順天堂病院」ではありません。「順天堂医院」です。病院ではなく医院なのです。病院は大きく医院は小さい。そんなイメージを持たれているかもしれませんが、実際の順天堂医院は病床数は1,000を超える巨大施設です。

なぜ病院ではなく医院なのでしょう?

これは順天堂がお医者さんの養成塾としてスタートしたことに関係しています。
病院は病気になった人のための場所。一方医院は病気を治す医者のための場所。だから順天堂医院なのですね。

順天堂医院を訪れるとロビーのガラスケースの中に順天堂という書が展示されていました。
この順天堂という名前にも深い意味があるんですね。

順天とは中国の古典に由来し、天の意思に順い、人々の期待に応える。また自然の摂理に順うものは存続して栄え、天の理法に逆らうものは亡びるということを表しています。つまり医療もこの順天という精神が必要で、宇宙の原理原則に沿って行うべきであると宣言したものだととらえることできます。

実は同じことを経営の神様松下幸之助氏もおっしゃっています。
「宇宙根源の法則に従わずして事業の発展はない」

宇宙根源の法則を知る。ビジネスマンにとっても大切な課題です。一緒に考えていきましょう。

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