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少し前に読んだ本

上田秀人

お髷番承り候 六 鳴動の徴
次期将軍の座をめぐり火花を散らす、紀州徳川、甲府徳川、館林徳川の三家。
紀州藩主徳川頼宣は将軍家綱の大奥に刺客を忍ばせ、虎視眈々と頃合いを窮う。
一方、館林家は黒鍬者を差し向け、頼宣排除に乗り出した。
さらに甲府家は事態の混沌に乗じ、館林の黒鍬者の引き抜きを企てる。
風雲急を告げる三つ巴の争い。
かつてない危機に瀕した家綱を守れるか。
お髷番深室賢治郎の小太刀が奔る!

お髷番承り候 七 流動の渦
甲府藩主綱重の生母順性院に黒鍬衆が牙を剥いた。
九死に一生を得たものの、用人山本兵庫は怒り心頭に発し、黒鍬衆を次々に暗殺。
なぜ順性院は狙われたのか。
事件を知った将軍家綱はお髷番深室賢治郎に全容解明を命じる。
やがて将軍後継争いのあらたな火種を探知した賢治郎だが、覚えず巧妙な悪略に足をとられる。
家綱に誓った絶対的忠義。
身命を賭して二重三重に張り巡らされた罠に挑む!

お髷番承り候 九 登竜の標
将軍家綱のお髷番にして寵臣深室賢治郎は館林徳川家の黒鍬者に襲われるが、返り討ちに。
老中阿部忠秋はこれを謀叛と取り、賢治郎に黒鍬者殲滅を命じる。
一方、将軍正室の懐妊を確信した甲府藩家老堀田正俊は、
大奥に刺客を送って害そうと画策。
家綱の身にも危難が迫る。
事態を打破しようとする賢治郎だが、目付に用人殺害の疑いをかけられ――。
寵臣として最大の試練。
その真価が問われる。

お髷番承り候 十 君臣の想
悪漢に屋敷を荒らされた深室家は目付に不始末を厳しく追及される。
将軍家綱のお髷番にして寵臣深室賢治郎は窮地に陥るが、
老中阿部忠秋の計らいで難を逃れた。
これに業を煮やしたのは賢治郎失墜を謀る異母兄松平主馬。
冷酷無比な刺客を差し向け、魔手は許婚の三弥にも伸びる。
進退窮まった賢治郎。
そのとき家綱がついに動いた。
権益を巡る傑物たちの攻防。
大好評シリーズ、圧巻の完結!

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