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140字小説【不死】

お題「定」

【不死】

かつて漁師だった私は人魚の肉を食べてしまい、死ねなくなった。人の命は定まりないものとはいえ、すでに三百年。生き続けるのも難儀である。しかし楽しみもある。それはやはり恋だ。いつの世にも美しい女性はいる。ただ、一度も成就せぬのは、人魚の肉を食べた時すでに百歳だったからだろう。残念だ。


おわり

(2023/1/27 作)

上記の140字小説コンテスト、1月のお題「定」に参加させていただきました。二作目です。
ツイッター初心者、昨日の投稿時には、やり方を間違えていたらしくhoshiboshiさまに注意されアタフタ(;・∀・)今日は大丈夫だと…思う。
人はこうして一歩ずつ進化していくのである。(大げさ)


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