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ベガルタ仙台前半戦〜ポジション別総括〜


17位 勝点17 3勝8分10敗

J 1も折り返し中断期間に入ったので、後半戦に向けてここまでベストイレブンの選定とポジション別の総括に行いたい。

◆ベストイレブン/総括

監督 手倉森誠

手倉森監督の良いところも悪いところも出たシーズン序盤となった。序盤戦の守備崩壊はキャンプで一体何をしていたのかと思うほど、個人的には何回か解任されるのではと思うタイミングがあったが、なんとかチームを復調させた。試行錯綜した結果、辿り着いたのが過去にベガルタを率いた際と同じ4-4-2のスタイルだった。守備のベースは前半戦で構築できたが、無失点試合が少ないチームなだけに攻撃の対策は急務だ。
後半戦は助っ人外国人をどのように起用していくかがキーとなる、また現有戦力を見極めて必要な補強は行って欲しい。

GK スウォビク

不動の守護神スウォビクを選定、手倉森監督からの信頼は厚い。リーグ戦は1試合のみの出場だがストシッチもポテンシャルの高さを披露しており、スウォビクのコンディション次第ではレギュラーを脅かす存在。日本人の2人にも期待したいが現状は2人に及ばない。

DF 平岡 吉野 真瀬 石原

長く固定出来なかったDFだが、いまはこの4人で殆ど定着した。
前半はシマオマテのコンディション不良が誤算、我慢して手倉森監督は使い続けたが失点の原因となることが多かった。現状はレギュラーCBの2人に続いてアピアタウィア久、高さと足元の上手さがあるが守備が不安定な面もありレギュラー定着とはならず。CBは枚数はいるがレギュラー2人との実力差は大きく、補強ポイントだ。
SBは新戦力の秋山が誤算、J1の強度ではフィジカル的な部分で課題があった。また蜂須賀も緩慢なプレーが多くスターターには出来ず、結果的に石原が現時点では最適解という状況。右は不動の存在となった真瀬が予想以上の活躍を披露。

MF フォギーニョ 松下 加藤 マルティノス

怪我で離脱したが、新戦力のフォギーニョが仙台の中盤に規律をもたらした。序盤は攻守の切替が遅く、攻めていても不用意なパスミスによるカウンターからの失点が多かったが、フォギーニョ加入以降は大幅に改善。相棒は、相手によって替えても良いが貢献度から松下を選定。チームの中では抜群のパスセンスを持っており、攻撃の起点になれる貴重な存在だが、守備面の強度の低さが課題。

嬉しいサプライズは富田のコンディションが上向いていること。昨シーズン出場なしに終わったことが信じられないほど、J 1の強度の中でも一定の存在感を発揮している。

唯一選出に疑問を感じる方もいるかもしれないのがマルティノス、守備面で大きな課題を抱えているため出場時間が少なく直近の試合には絡めていない。だが、出場した際の攻撃面での貢献度は抜群、名古屋戦、川崎戦どちらのゴールも素晴らしかった。守備面でも徐々に改善しているだけに、もっと起用してあげたい。仙台の中では数少ない攻撃面で違いを生み出す存在、このままベンチ外にしておくには惜しい。

FW 西村 赤崎
この2人が現状のファーストチョイス、西村は守備面の貢献度が高い、CFとしてもなんでも出来るオールラウンダーのFW。決定力をもっと磨いて欲しいがベガルタでは最も得点の匂いがする存在。

FW での驚きは赤崎だろう、ベガルタのシステムの中で赤崎はトップ下に近い位置で、攻撃のリンクマンとなり決定機を演出している。フィジカルが強く、西村と連携して前線からのプレスも効果的。一方でゴールが1点というのは寂しい、ポジショニングが良く気の利いたパスも出せるが、シュートの積極性や精度が低くCFとしては課題も多い。それでも赤崎に代わる存在がいないのも事実であり、後半戦は結果を期待したい。

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