当たらない采配〜0623清水エスパルス戦〜
ベガルタ仙台 2-3 清水エスパルス
良い流れで迎えた裏天王山の一戦だったが、良いところなく落としてしまった。
鹿島アントラーズ戦から中2日、メンバーを大幅に入れ替えて臨んだが裏目に出てしまった。ベストメンバーで臨んで敗戦ならともかく、非常に悔しい敗戦だった。
まずは課題をあげる、
◆攻守の切替の遅さ
悪い時期のベガルタを見ている様な前半の失点だった。シーズン序盤でリスクマネジメントの弱さによりたくさん痛い目にあった事で、時間をかけて修正してきて改善されてきた部分。
照山の対応が軽率だった面もあるが数的不利の状況を作ってしまったのが致命的だった。
ここはフォギーニョがいないという問題と大きく関わる。助っ人外国人がいないときでも実践して欲しい。
◆手倉森采配が裏目
まずは先発メンバーの評価、
スウォビク、照山、蜂須賀、中原は久し振りの先発だったが、結果論だが効果的とはならなかった。スウォビクはフィード精度の低さはやはり気になる、ストイシッチが良い働きをしただけにここで使って欲しかった。
また、照山は守備の脆さと軽率さにより、2つの失点に絡んだ。特に3点目は前を向かせてはいけない場面で中途半端な守備をしてしまった。
中2日の疲労を考慮してのスタメンの選考だったが、前節出場時間が短かったマルティノスやカルドーゾがベンチにも入っていない状況に非常に疑問が残った。そしてなによりルヴァンでボコボコにやられたメンバーをあえて先発させたのにも疑問。。
次に選手交代については、今のファーストチョイスのメンバーを3枚替えで入れたが後半の悪い流れを変えることは出来なかった。人が入れ替わっただけで立ち位置が変わったわけではないので当然だが、、、
後半は終始3-4-3のミラーゲームを仕掛けてきた相手に対して守勢にまわり、残り10分でようやく4-4-2にして攻勢を強めたがあまりに遅すぎた。
監督のコメントでは、用意していたものは出せたと言っていたので前半の展開はイメージ通りだったのだろうが、後半はたいしたチャンスもなく時間を浪費してしまった。
そして気になるのはオッティの起用が残り5分のタイミング、ベンチメンバーの中で違いを生めるのは彼しかいなかったにも関わらずそのタイミングで投入。。。
総じて結果論だが、今日は手倉森監督の日ではなかった。勝負師の監督だが、今回のメンバー起用からは色んな疑問が残ってしまった。。
次にポジティブな点、、
◆セットプレーの得点
CKで2得点出来たことはポジティブに捉えたい。準備してきたパターンがゴールに繋がったのは素晴らしい。良いキッカーはいるのでセットプレーの数を増やしたい、アーリーで簡単に跳ね返されるクロスを上げるのではなく相手陣内深くへ持っていって、CKをもらう機会を増やしたい。
非常に今後が心配になる敗戦だった。またシーズン序盤の失敗を繰り返さないで欲しい。そして手倉森監督の大胆な選手起用は好きだが、90分での修正力に期待したい。
最近は安定したサッカーを披露していたベガルタだが、最後の最後まで残留争いは避けられないかもしれないと感じる敗戦となった。
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