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降格へのカウントダウン〜9/25徳島ヴォルティス戦〜

ベガルタ仙台 0-1 徳島ヴォルティス
90分 (徳)石井

あまりに痛い敗戦、、、、
徳島相手に内容は良かったでは済まされない。昇格争いからまた一歩後退してしまった。

■スタメンの印象
前節痛恨のミスを犯したスウォビクは引き続きスタメン、左SBに福森、DHに松下、SHに関口、2トップに赤崎と富樫を起用、前節から5人を入れ替えて臨んだ。上原と松下を並べてきた辺りから攻撃への姿勢が伺えるが、福森をSBで起用した意図はなぜか?ビルドアップの精度をあげる意図なのか?石原のコンディションが悪いのか原因は分からないが小さなサプライズであった。

■課題
①前プレスからの攻撃のカタチ
前半は上手くはめられた事でミドルゾーンでのインターセプトからのカウンターが多かったが、そこから攻撃のカタチがないのでクオリティの高い攻撃を作り出せない。またパスカットするポイントが低いため、ベガルタの遅い速攻では直ぐに相手に戻られてしまう。ベガルタに必要なのは前線から高い位置ではめる、そしてシンプルにゴールへ迫ること、中盤の構成力がないのだからこれを突き詰めてほしい。

②手倉森監督の選手起用
あげればキリがないが気になる数点を記載。

結果論だがまた福森が失点に絡んでしまった。CKでバケンガをドフリーの状態でヘディングさせてしまい、こぼれ球を石井に詰められた。確かに左足のビルドアップは魅力的だが、守備の稚拙さと天秤にかけるとスタメンに置くべき選手ではない。
また、久しぶりに起用された監督お気に入りの気田は球離れが悪く攻撃を停滞させてしまった。J 1では残念ながらドリブラーと呼べるレベルではない、相手を剥がせない、クロスの精度は低い、コーナーサイドまでえぐれないのだから仕方ない。オッティの方が可能性を感じるのに残念ながらベンチ外。。

蜂須賀の継続起用は評価が難しい部分だ。高いクロスの精度を活かしたい意図は分かるが、高さのある選手は前線にはいない。富樫が上手くマークを剥がせれば可能性はあるが今節のチャンスは一度のみ、怪我明けとはいえ真瀬の方が攻守共にクオリティが高く相手の脅威になっただろう。

最後にスウォビクの評価、実力差のある相手であれば良さは活きるが、徳島の様にある程度優勢に進められる相手だとビルドアップの下手さばかりが目立つ。今節の印象だとスウォビクのフィードできちんと味方に渡ったものは殆どなかった。今のベガルタにとって一度でも多く前線でチャンスを作ることが重要、彼のフィードが毎回タッチラインを超えてしまい相手ボールになるのは正直見てられない。もはやスウォビクを代えるつもりはないだろうが、福森を起用してビルドアップを良くするくらいならストイシッチを入れた方が効果的にも思える。

③コーナーキックの守備
シーズンを通して改善が見られない。
CKからの失点が減っていた時期もあったが、今節は前節同様にカルドーゾの裏を狙われて失点してしまった。マンツーマンのマークは福森だったがスペースを守っていたのはカルドーゾ、この辺りの守備の仕方を整理しないと同じことを繰り返すだろう。守備は平岡が外れ、人が入れ替わる中で同じ強度を維持できていない。攻撃的な選手を起用せざるを得ない事情は分かるが、高さのある選手が減っている訳ではないのでしっかり対策をして欲しい。

■ポジティブな点
・上原と松下を使う目処がたった事
開幕から大量失点を繰り返したために長く実現しなかったコンビだったが、今節はセットプレーの1失点に抑えた。下位チームであれば守備面でも戦えることを証明できた事は好材料、今節は得点が取れなかったが攻撃に強みを持つ2人だけにこの組み合わせは継続したい。
ただそれはあくまでフォギーニョ不在の場合のみだ。彼が欠場を続けているのは手倉森監督の選手起用の1番大きな謎である。彼が出場出来るなら、攻守ともに貢献度が高くDHの中では最上位の位置付けだ。残り試合で奇跡を起こすなら彼の復帰が必要だ。

前節に続き6ポイントマッチを落としたのはあまりに痛すぎる、もはや降格が濃厚だ。
それでも奇跡を起こすなら変化を起こすしかない。手倉森監督解任、3-4-3前プレス採用、ストイシッチ抜擢、フォギーニョ・オッティ復帰等、このまま現状維持で降格するのか変化を起こして最後まで足掻くか、サポーターとしては後者であって欲しいがどうなるか。


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