現状維持では変わらない〜8/9C大阪戦〜

セレッソ大阪 0-0  ベガルタ仙台

今節も勝てなかった。
フォギーニョの復帰が雄一の希望、
アウェイで失点しなかったことが収穫。

手倉森監督はプラン通りの展開と語っていたが、この内容で勝てると思っていたのならば今後も厳しい。。
ゴールチャンスは上原のシュートのこぼれ球を西村が詰めたシーンのみ。あれが入っていれば勝っていたが、そんな数少ないチャンスを決めきるFWがベガルタにいるだろうか?ワンチャンスの運頼みではなく確実に得点を取れる様、決定的なチャンスを増やすための戦略を持って臨んで欲しい。


◆スタメンについて
前節からの変更は以下。
フォギーニョは待望の復帰、前節不調の氣田と失点の原因となった平岡がベンチとなった。氣田は相手マークがルーズになる後半投入の方が効果的、アピアタウィアは致命的なミスさえなくせばポテンシャルは高いので、結果で応えて欲しい。

〈変更点〉
・上原▶︎フォギーニョ復帰
・氣田▶︎加藤
・平岡▶︎アピアタウィア久

〈その他ポイント〉
・オッティ、カルドーゾはベンチ
・新戦力福森はベンチ外
・松下は今節もベンチ外

◆課題
①攻撃の構成力が低い
ボランチはフォギーニョに富田の組み合わせで開始。フォギーニョは怪我さえなければ攻守共に不動、一方で富田は守備偏重型の選手。フロンターレやマリノスの様な明らかにポゼッション出来ない相手に対しては有効かもしれないが、今節の様にある程度ボールを持てる相手に対しては足元の技術の低さばかりが目立つ。後ろに下げるか安全な横パス、たまに出す縦パスは相手に渡る、今日は富田のところで攻撃を停滞させてしまった。残り15分で上原を投入して一定の改善は見られたが、アウェイだから引き分けで良いという監督の意図が窺える選手起用だった。

②飛び道具の活用
カルドーゾとオッティが今節もノーゴール、彼らの実力の問題かもしれないが出場時間が短すぎる。点が取れていないスタメンFWを使い続けるよりも彼らを早期にフィットさせて戦力として欲しい。

オッティ、カルドーゾ、マルティノス、シマオマテ、本来なら助っ人となる外国人を戦力化出来ないのは、使えない助っ人を連れてきたフロントの責任だろうか?それとも活用しきれない監督の責任だろうか?手倉森監督の選手起用からは、外国人の攻撃的プレイヤーは守備が出来ないから後半20分以降しか起用出来ない、という意図を感じるが果たしてそうだろうか?戦術を落とし込む努力と選手を信じた思い切った起用をして欲しい。

③左サイドをどうするか?
左SBの石原のテコ入れは必要ではないか?石原がレギュラーとして定着しているがそれが最適解だとは思えない。
基本的に右サイドの真瀬のところで攻め上がるので、左は概ね守備のバランス重視、これが仕事なら守備強度が低くパス精度も低い石原をそのまま置いておくのか?それなら新加入の福森を試して欲しいし、蜂須賀なら攻撃のプラスアルファも期待できる。左サイドはベガルタにとって攻守共にウィークポイントになっているだけに早期の対策をしたい。

◆総括

残留圏が遠のいており危機的状況ではあるが、サポーターとして最後まで諦めず応援し続けたいと思う。
手倉森監督は保守的な指揮官であり、あまり思い切った采配はない。そこに序盤戦の大量失点の連鎖があったので、監督の頭の中にはその悪夢が媚びりついており、その状態には戻したくないという思考が強くなっている。

だが、攻めることと守ることは二律背反であり、リスクを冒さなければ攻めることは出来ない。最強の矛と盾をもつチームはない、ベガルタがいま置かれている状況は、序盤戦で失った勝ち点を取り戻さなれば残留はないのだ。いまの守備的な戦術は負けづらいサッカーではあるが、個々の能力の低さから無失点試合なんて3試合に1試合あれば良い方なのだから、複数得点が取れるチームにならないといけない。

外国人選手のスタメン起用、前線プレスのスタート位置、前半逃げ切り型への転換、3バックへの変更等、まだまだ出来ることはあるはずだ。手倉森監督には、その呪縛から早く解き放たれて攻めの采配を期待したい。

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