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後ろ姿の縁にある
わたしの肉球

わたしという重さが存在している
ふたつの肉球

ひび割れて
踏みこむという直立以来の負荷で
痛む肉球

歩きつづけ踏みつづけた土が
押し上げ磨きつづけていた
丸い肉球

指から遠く離れて
土踏まずの岸でひとりまるまる
さびしい肉球

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