初めての確定申告 電子申請前に必要な準備 〜副業の記録③〜
2月16日(金)から2023年度分の確定申告受付が始まりました。
今回は副業初年度の青色申告を電子申請してみて気がついた、申請作業前にまずやっておいた方が良い準備について書いてみたいと思います。
(私は無事申請まで終わりました)
ITに詳しい方でも初めての場合はそれなりに準備が必要です。申請期日ギリギリになって慌てないように少しでも参考になれば幸いです。
マイナンバーカード利用環境
マイナンバーカード
電子申請にはマイナンバーカードが必須です。
後述するその他の手続きでも必要になります(あると便利)なので必ず取得しておきましょう。
マイナンバーカード対応スマホ
電子申請はPCよりスマホが便利です(PCの場合は別途ICカードリーダの購入が必要)。大抵のスマホであればマイナンバーカード対応しているはずですが、不安な方は「公的個人認証サービス」のWebサイトの「ICカードリーダライターのご用意」のページの最下段に検証済みの機種一覧がありますのでご確認ください。
マイナンバーカードの2種類の暗証番号
マイナンバーカードを使って認証するパスワードには2種類あり、電子申請には両方必要になります。
「利用者証明用パスワード」・・・数字4桁
「署名用パスワード」・・・数字英大文字混在必須6桁〜16桁
特に署名用パスワードは滅多に使わないため忘れがちです。5回間違えるとロックされてしまいますが、リセット専用アプリとコンビニキオスク端末でリセットすることができます。私は今回もロックされてしまったので、リセットしました。。。皆さんも思い出せない場合は、早めにリセットして来年用にどこかに記録しておきましょう。
マイナポータルアプリ
既にマイナンバーカードを利用している方は入れていると思いますが次の手順から必要になりますので「マイナポータル」をスマホにインストールしておきましょう。
(扶養家族の)医療費データ確認環境
医療費控除は年間の医療費が10万円を超えた金額を控除ができる制度です。個人で10万円も超えないと思うかもしれませんが、扶養家族がいる場合は合算になりますので、念のため確認しましょう。
家族のマイナンバーカード
家族の医療費を確認するには「代理人設定」をする必要があります。設定用に家族分のマイナンバーカードと利用者証明用パスワード(数字4桁)が必要になります。家族の了承を得て準備しておきましょう
代理人設定をする
前述のマイナポータルから「代理人設定」ができます。スマホでアクセスし、扶養家族分のマイナンバーカードとパスワードを使って代理人の設定をしましょう。
なお、設定時に名称をつけることができますが例として表示される名称が「家族」になっています。ただ家族とつけてしまうと誰のデータかわからなくなってしまいますので、必ず一意で識別できるような名称(長女とか次男など)をつけておきましょう(後で修正はできます)。
医療費控除申請用エクセルのダウンロード
医療費控除用のデータはマイナポータルから家族分も含めてダウンロードできます。この時期に健康保険組合からも紙で送られてきますが、残念ながら12月分まで反映されていないケースが大半です。
なおマイナポータルから一覧をダウンロードはできるものの、残念ながらそのまま申請できる形式ではありません。申請用のエクセル用紙に転記する必要があるため、あらかじめ国税庁のサイトからダウンロードしておきましょう(来年あたりには改善されていることを期待します)
<2023年(令和5年)度の医療費申請用エクセルの置き場所>
利用者識別番号の取得
電子申請には「e-tax」を使います。これは市販の会計ソフトやマネーフォワードクラウドなどのクラウドサービス経由で電子申請する場合も同じで、裏側ではe-taxのシステムを使用しています。
e-taxを使用するには使用者のIDである「利用者識別番号」というものが必要になります。こちらの国税庁のe-taxのスタートページから「個人の方」→「利用者識別番号の取得」を選択し、スマホからマイナンバーカードを使って番号(数字16桁)を取得しましょう。
いかがだったでしょうか?
これらは実際に私が手順を進めながら感じた「電子申請前に事前準備しておいた方が良い」事柄です。
実際は必要な要素が判明する度に作業の中断を余儀なくされてしまいました。これから初めて電子申請をしようという方は、決算書や各種控除証明書など申請書類の準備とは別に、これらの準備も進めておくことをお勧めします。
一回準備してしまえば、翌年度からは少し楽になると思います。
皆さんも申請頑張ってください!
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