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ストレスフルな現場での仕事の心がけ

私の社会人としてキャリアが、もうすぐ25年を迎えようとしています。
この四半世紀を振り返ってみると、今思えばかなりストレスフルな(ストレス度合いが強い)環境での仕事が少なからずありました。

当初は慣れずに一度だけ体調に異変をきたした事もありましたが、最終的にはうまくやり切って今の私があります。

ストレスフルと感じる度合いも環境も人それぞれなので、万人に当てはまる事ではありませんが、当時の心がけや今も続けている習慣のうち「きっと良い影響があったのではないか?」という内容について少し紹介してみたいと思います。

どんな職場だったか

当時は数千人規模の上場企業で、主に経営と事業現場をつなぐ実務部門の責任者をしていました。仕事内容は非常に多岐に渡りましたが、特命プロジェクトも多く、遂行中の業務について家庭内はもちろん、社内でもそれぞれの直接関係者以外に一切話すことはできません。つまり相談相手はほぼいない状況です。

メンバーは極めて少人数で、上司は毎年のように変わり、大量の定常実務やプロジェクトごとに社内外の関係責任者と利害調整を実施し、経営層とのパイプ役をこなす中で、たまに社内政治にも巻き込まれる日々。長時間満員の通勤電車に揺られ、勤務も長時間が当たり前といった環境です。

ただし、人命は一切かかっていないので、今思えば医療従事者の方々に比べて全然大した環境ではないのですが、当時はそんな余裕はありませんでした。

ストレスフルな職場での心がけ

目的に集中する

仕事には必ず「目的」があります。常に「何のための仕事か」をなるべく上位(少なくとも自分の現ポジションより上)の目線を意識して取り組む事で、それ以外の余計なことを意識の外におく事ができました。

例えば、部門間の利害調整などでは、自身の立場や体面を最優先する人や感情的になりやすい人(いわゆる瞬間湯沸かし器タイプ)もいます。
もし相手が気分を害しているなど、感情的な理由で仕事が止まりそうな時、もしこちら側に明確な非がなくとも「相手を立てる(こちらが謝る)事で仕事が前に進みそう」ならば、率先してそのように行動し「仕事の目的達成に一歩進んだ」と納得していました。

とはいえ、私も人間です。帰りの夜道で思い出し腹が立つこともあります。
そんな時は「この怒っている(相手に使っている)時間こそが無駄の極み」と自分自身によく言い聞かせていたものです。

姿勢良く歩く

通勤や長時間労働の日々が続くと、次第に歩く姿勢も悪くなっていきます。しかし疲れている時こそ「姿勢良く歩くこと」をなるべく意識し、朝は職場の手前50mくらいから、夜はビルを出る時に実践していました。

あるバレエダンサーの方に教わったのですが
「頭の上から糸で引っ張られているような」意識で歩きます。
そうすると無理なく自然と姿勢が良くなりますし、脳の方が逆に騙されるのか、疲れが消えてリフレッシュされた感じがします。

曜日を意識するイベントを用意する

長い社会人生活では、毎日が単調になる時期も必ずあることでしょう。
特に長時間勤務の日々が続くと余暇の時間もなくなおさらです。
私の場合、スマートフォン登場後はpodcast、最近ではradikoで「何曜日には何の番組を聴く」ということを決めています。

ちょっとした事ですが「明日は楽しみにしている〇〇がある」と思うだけで心が軽くなります。

ちなみにこの25年で「サザエさん症候群」は一度も経験していません。

合わない人と同じ土俵に立たない

会社には様々な背景を持った人が色々な思いを持って働いています。
長く働いていれば、価値観も仕事への姿勢も全く違い、どうこちらが歩み寄ろうとも噛み合わない人とも仕事をしなければならないこともあります。

「全く理解できない相手」ではなく「相手の言い分を理解し、こちらの思いを相手に伝えた上でも合わない人」です。

そんな時は正面から衝突したり、無理して合わせる必要はなく、相手とは全く違う目線(前述の「目的に集中する」など)に立つ事で、無駄なストレスから回避してきました。「人間誰とでも分かり合える」というのは、少なくとも職場では幻想だと思っています。

とはいえ、どんな方にも見習うべき部分はきっとあるので「謙虚に学ぶ姿勢」は忘れずにいるようにしています。もし本当に無ければ「良い反面教師」として自分を律する鏡になっていただけますし。

また「自分にはできない仕事をしている人」は常に尊敬に値します。

人間はミスをする

ストレスフルで時間に追われるような環境下ではミスも起こりがちです。

そんな時「なぜだ!」と起きてしまった事を振り返る前に
「今はどういう状況なのか」「これからできることは何か」
の二点に集中し、まず二次被害の発生を防ぐことを常に心がけています。

そして一通り対処が終わった後に、もしそれが人為的ミスに起因する事象だった場合「どういう仕組みにすれば再発を防ぐことができるか」を考え、できれば「そもそも発生しない仕組み」を作ってしまいます。
ミスをした本人を責めたところで「そこにミスが起きる余地」があれば、例え担当者が変わってもミスはいつか起こります。

元々ITエンジニアだったので、私自身がプログラムを組んで業務の一部自動化やチェック機能を入れたこともありますが、大前提として「(私自身を含めて)人間はミスをするのが当たり前」というマインドを常に持っています。

ほとんどの場合、みんな一生懸命仕事をしている(そこに悪意はない)ので、本人を責める意味はあまりないと考えています。

「ミス(が入り込む状況)を憎んで人を憎まず」ですね。

おわりに

今回は「仕事の心がけ」というテーマで、主に長時間労働が常態化していた頃を振り返ってみました。

何か一つでも皆さんの仕事の良いヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

#仕事の心がけ

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