パタパタママ木下

吉本興業所属 パタパタママ 株式会社ピカピカパパ代表取締役兼清掃員。 1級ビルクリーニ…

パタパタママ木下

吉本興業所属 パタパタママ 株式会社ピカピカパパ代表取締役兼清掃員。 1級ビルクリーニング技能士。 RKBテレビ「華丸の先生染まりんしゃったね!」及びRKBラジオ「華結び」構成作家お手伝い業 YouTube「吉本興業おじさんチャンネル」 ヨシモト♾ドーム「ムゲンダイドラフト」

マガジン

  • 清掃ロマン小説「汚れたウエスで涙を拭けるか」

    社会の底辺から夢を見る清掃員たちのハートウォーミングノベル 新作です。鋭意執筆中。筆が進み次第、少しずつアップします。

  • 須藤警部の始末書

    ミステリー小説 ウルトラハードボイルド刑事ノベル

最近の記事

非常に嬉しいことがあった

山本吉貴さんより教えてもらいました。 今月号のダ・ヴィンチの「芸人×エッセイの美学」という特集に僕の名前が載っていました。 藤井健太郎さんが選ぶ「まだ出版デビューされていない方で、この人が書いたものを読んでみたい」という項目に僕を選んでいただきました。 飛び上がるほど嬉しかったです。 他にも著名人がたくさん答えていらっしゃいましたが、無名な芸人は僕だけでした。 僕のブログを読んでいてもらえてたのかと思うと光栄ですし、途中で消去されてしまいそこから有耶無耶にして腐りきってしまっ

    • 衝撃

      「木下さんって芸人やられてるんですよね?」 誰かから聞いたのでしょう。清掃関係の方にわざわざ芸人であることは言ってないので、知った人からたまに言われるのですが、今回はいつも一緒に働いている清掃会社の社長さんから言われました。 うちと同じような小さい規模の清掃会社で、元請け会社さんが同じため、たまに一緒の現場に入って合同で働いています。 メガネをかけて、物腰も柔らかな社長さん。 同年代くらいか。 「そうなんです。吉本で芸人をやってます」と僕が言うと、衝撃な一言が返ってき

      • 停電

        本日、都立高校のエアコンフィルターの清掃です。 学校全ての部屋のエアコン、全熱交換器、加湿器のフィルターを取り外して、掃除機でホコリを吸ってきれいにして、また取り付けるという作業内容。 7名で8:45より作業開始しましたが、9:00に停電になりました。 掃除機が使えない。エレベーターも使えない。 仕方がないので、外の水場で水洗いをすることに。 勢いよく出ていた水が5分くらいでチョロチョロしか出なくなりました。 聞くと、ポンプで水圧を保っているので電気がないと水も出なくなって

        • 本のタイトル決め

          出版出来るかわかりませんが、本を書こうと思っております。 清掃のアルバイトを始めてから現在までの自伝のような物になります。 書きたい内容は山ほどあるので、目次は作れました。 タイトルを「清掃員は歯が少ない」としたのですが、あまり良くないのではないかとやんわりとダメ出しを受けました。 真っ直ぐで内容も想像しやすい気に入っているタイトルだったのですが、冷静に考えてみると不快に思う方もいるでしょうし、良くないタイトルだと反省しておりまして。 大急ぎで新たなタイトルを考える日々で

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        • 清掃ロマン小説「汚れたウエスで涙を拭けるか」
          2本
        • 須藤警部の始末書
          2本

        記事

          禁煙の日

          毎月22日は禁煙の日だそうです。 2が白鳥に見えることから、スワン。 吸わんということでしょう。 吹き出しで「2日、12日も」と追加で言うのなら、最初から2日、12日、22日は禁煙の日でいいのではないでしょうか。 ご検討よろしくお願い申し上げます。

          芸人と清掃員の狭間で

          芸人になったのは、毎日同じ時間に同じ場所に出勤するような仕事には就きたくないなという思いもありました。 芸人になって26年。 芸人の仕事は月に3.4回くらい。 こんなはずではなかった。 ほぼ毎日清掃の仕事をして生活をしています。 清掃の現場は様々で、場所も開始時間も違うため、毎朝の目覚ましの設定が面倒くさいです。 毎晩寝る前に5時から7時の間で設定してます。 奇しくも毎日同じ時間に同じ場所に出勤しないという夢だけ叶ってしまいました。 最近は構成作家のお仕事もするように

          芸人と清掃員の狭間で

          やまきん全力投球

          吉本興業おじさんチャンネルというYouTubeチャンネルを作成しまして、40超えのおじさん達が、日夜チャンネル作成に四苦八苦しています。 とりあえずは音声のみのYouTubeラジオを開始します。 山本吉貴さん、上前田ししょう、パタパタママ木下の3人のラジオです。 タイトルはやまきん全力投球 音声を収録してはみたものの、そのままではYouTubeにアップロード出来ないということがわかりまして、3人で頭を抱えてしまいました。 録音したデータをmp3にして、さらにそれをmp4

          やまきん全力投球

          寄生獣

          人生で一番感動した例えがあります。もう8年ほど前かと思いますが、友達のツーナッカン中本くんが、消化器が大きい順番から並んでいるさまを見て即座に、 「寄生獣」 と言いました。 マトリョーシカではなく寄生獣。 ミギーが分裂して、泉新一に自分の身体について説明しているシーンです。 秀逸な例え。今思い出しても震えます。 吉本の宝、ツーナッカン中本幸一。 よろしくお願いします。

          男の手料理あれこれ

          たまにですが料理をします。 あまり上手には作れませんが、作っている小一時間の間は夢中になって、余計な事を考えず無になることが出来るので、その時間が好きです。 ストレスの解消になります。 だから仕事で嫌なことなどあると料理をします。 野菜を切ったり炒めたり、料理が完成する時には洗い物も終わっている状態にしたいので、効率良く動きます。 この時間が気持ちいいです。 経営の苦しさや舞台でのスベリも一瞬ですが忘れてしまいます。 よく作るメニューをご紹介します。 ご飯の写真を載せると

          男の手料理あれこれ

          清掃ロマン小説「汚れたウエスで涙を拭けるか」第二話

          「小林さん、死んだらしいよ」 先輩アルバイトの高畑さんの言葉にはあまりにも現実味がなく、瞬時には理解出来なかった。 それ以上何も言わずにハイエースにポリッシャーや送風機を積み込もうとする高畑さんの顔を僕はじっと見ていた。 何も言わない僕のリアクションを見て、嘘でもついてると思っていると思ったんだろう。 高畑さんはもう一度、さっきより少しはっきりとした発音で「小林さんが死んだ」と告げた。 今朝まで一緒に働いていた小林さんが死んだ?身近な人の死を経験したことがない僕はまだピンと

          清掃ロマン小説「汚れたウエスで涙を拭けるか」第二話

          悪質なクレーム②

          スマホを落として画面が割れてしまったので、新しいiPhoneに機種変更することにしました。 久々に携帯ショップへ行くと、ホストっぽい店員さんが接客してくれました。 スーツを着ているものの、サラリーマンっぽくはなく、髪色もやや茶髪、かなり毛先も遊ばせています。 歌舞伎町とまでは行かないが、相模原あたりのホストの様な風貌。 周りを見渡してみても、8人くらいの店員さんが皆同じような風貌。 ワイルドなヒゲ、モード系のスリムなスーツ、毛先を遊ばすの3点セット。 話し方も、所謂普通のビ

          悪質なクレーム②

          悪質なクレーム

          デリバリーでトンカツ弁当を注文しました。全国チェーンの有名なトンカツ屋さん。 トッピングでエビフライがあったので、それも。 二本のエビフライが重なってる写真で480円。 美味しそうです。 いざ弁当が届いて食べようとすると、エビフライが一本しか入っていません。 あれ? お店の人が間違えたのかな。 とりあえず確認するため、まだ食べずに宅配サイトの確認。 トッピングエビフライの写真のところをよく見てみると、※写真はイメージです。と記載されていました。 一本とも二本とも本数の記載

          悪質なクレーム

          清掃ロマン小説「汚れたウエスで涙を拭けるか」第一話

          前々日の夕方18時から働きづめで、深夜3時。 もう家を出てから34時間経っている。 クタクタの身体からは鼻につくきつい汗の匂いがする。 蟹工船でも流石にもう休ませてもらっている時間ではないだろうか。 殺すなら殺してくれ。 今が人生の底だ。 そう自分に言い聞かせるようにモップで剥離剤を床にべったりと塗りたくっていく。 剥離剤とは、清掃に使う薬剤で、何層何年にも渡って塗布されたワックスを溶かして床の地を出して汚れをリセットしてきれいにしていくのが剥離作業だ。 清掃作業の中でも特

          清掃ロマン小説「汚れたウエスで涙を拭けるか」第一話

          ミステリー小説「須藤警部の始末書」第二話

          気絶してから数時間後、気づいた時には僕は刑事課のソファーに寝そべっていた。 ゲロまみれになっていたスーツの上着は着ているものの、下は全部脱がされている。  小便を漏らしたわけだから、優しい人が脱がせてくれたのだろう。 スーツの上だけ着てる下半身裸の男がソファーに寝ている刑事なんてかっこ悪いにもほどがある。 こんなの刑事ドラマで見たことないぞ。 でもズボンとパンツを脱がせたのなら何か履かせてくれてもいいじゃないかとも思う。 そこまで優しい人ではなかったのか。 バスタオルをかける

          ミステリー小説「須藤警部の始末書」第二話

          ミステリー小説「須藤警部の始末書」第一話

          だんだんと、布団から出るのが億劫になってきたある冬の日の朝、僕は刑事として初出勤することになった。 丸2年勤めあげた交番勤務からついに念願の本署の刑事課に配属されたのだ。 志望動機が単純すぎて恥ずかしいのだが、少年時代から観ていたテレビドラマの刑事物の影響で警察に就職した。  再放送で繰り返し観ていた、お互いをニックネームで呼び合う捜査一係の刑事たちや、サングラスをかけた二人組の刑事がやたらめったら拳銃をぶっ放す有名な作品だ。 最近の刑事物ドラマでは、あんな刑事たちはめっきり

          ミステリー小説「須藤警部の始末書」第一話

          猫の動画あります。

          猫を飼っています。 長足マンチカン♀3歳 動物を飼ったことがなかったし、どちらかと言えば犬派だった私ですが、すっかり猫中心の生活となりました。 ほとんど世話は奥さんがやってくれていて、堂々と飼い主だと言ってしまうには語弊があるような簡単なお世話しかしておりませんが、夫婦の会話も増えますし、家庭円満にももってこいの猫。 可愛いくて仕方がないのですが、特に懐いてくれてるわけではありません。 YouTubeなどで見る他人様の猫のように、膝に乗って甘えてきたりはありません。 抱っこさ

          猫の動画あります。