コーヒー1杯より早く【ショート・ショート】
3丁目にある小さな喫茶店で、マグカップはいつも妄想していた。
自分もいつか、コーヒー豆たちが語る選手のように早く走るのだ、と。
マグカップがいつから、そんな夢を抱いていたのかは分からない。
ただ気が付いた時から、自分へ注がれるホンジュラスやブラジル、ベトナムなどなど、様々な国の豆たちが教えてくれるのだ。
「うちの国の選手は、風よりも早い!」
「いいや、鳥よりも早い!」
「なんの、太陽より早い!」
「違うな。月と星の瞬きより早いんだ!」
いつしかマグカップは、コーヒー1杯が提供されるより早い時間で、自分が駆けまわる日々を妄想するようになった。
美しいコーヒー豆たちの抽出液を身にまとい、薫りが届くより早く駆け抜けるのだ。
とはいえ。
「ひとまず、どうやったら足が生えると思う?」
尋ねたケーキ皿が、首をすくめて答えてくれた。
「さあ……少なくとも、君には持ち手があるじゃないか! 手があるなら、足もすぐさ!」
勇気づけられたマグカップは今日も、コーヒーより早く走る夢を見るのだった。
AIに画像生成してもらうときは、日本語で指示するより、短文でも英語のほうがカッコいいのが出る!!!
という体験をMidjourneyでよくしていたので、まず日本語で書いた文章を簡単に翻訳してもらったものを活用しました。
今回は以下の内容です。
Running through the mug, dark-skinned man, muscular, Run Melos, Osamu Dazai, colorful, creative, essence
なんとなく、クリエイティブとエッセンスとカラフルいれると、イイ感じにアートになる気がしています。
使ってみて思ったこと。
1つは、画像を作り出せるのはメリットがでかい、という点です。言葉で指定するから、ネット上から画像探してくるより時間が短くて済みます。
文字入れもできるし、デザインが気になればテンプレートも使えるし。
それから、Canvaのオシャレさに比べると、なんだか出力されるものにフォーマルな印象を受けました。
どちらが良い、というより、イメージする話題に合わせて使い分け出来たら、とても面白い気がします。
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