見出し画像

【無料記事】ずる賢さも熱い情熱も全部わたし【後藤咲】

《私はずる賢い?》


昔からずる賢いと言われることがありました。

私には二つ下の妹がいます。
小学1年生の頃のとある日、ママからおやつを買ってきていいよと妹と半分こしてねと800円渡されました。

500円玉1枚と100円玉3枚

ここで私はスーパーのお菓子売り場の前で妹に提案します。
500円と100円3枚をそれぞれ両手に持ち
好きな方選んでいいよと。

妹は300円の方を選びました。(愚か)

幼稚園では数が大きい方が多いという認識なのはわかっていました、私の思惑通りでした。

妹はどれが何円で自分はどのくらい買えるのかも分かってないので、これは買えるこれは買えないを教えてあげながら買い物を終えスーパーを後にしました。
私の方がプリン1個多く買えましたがママにバレたら何故平等に買わなかったのかと怒られる事間違いなし。

証拠隠滅のため家に帰るまでに公園に寄り道をして急いで食べて帰りました。

こういった経験も私はずる賢いというより、要領がいいなと自負していました。

何事もプラス思考にしていけば罪悪感も無く幸せになれるのではと、この頃は感じていました。

《世界は広かったと感じたのは20歳》


20歳の頃営業の仕事をしていました。
自身の能力差で給与が変わり、ランク付けもされる。

各々の出来が目に見える、結果で評価される。能力がある者は讃えられ能力の無い者は見向きもされない。

学生の頃は他人と比較して評価なんてされなかった。自分は自分、他人は他人でありみんな違ってみんないいんだよと先生は言ってたのに話が違うと思った。

今まで何となく誤魔化してきたものが誤魔化しがきかなくなっている。
結果がでなければ必要とされない、社会に出て実感した厳しさ。
ゆっくり頑張っていこうねとか私なりに努力してるとかそんな甘えは通用しない、誰も助けてくれないし自分ひとりで頑張らなければいけないんだと初めて実感した現実でした。

そこからは死にものぐるいで努力を重ね営業成績1位を達成した。
人生で初めて1位になった瞬間だった。
嬉しい気持ちより努力が結果に繋がったという安心感の方が勝っていたと思います。

ここから更なる課題です。
私だけでなく周りももちろん努力しています。
達成することより1位を維持する事、更に成績を伸ばすことの方が難しいんだなと思いました。
そこから成績は1位2位をいったりきたりで充実した日々を間違いなく過ごしていました。しかし突然自身の少し嫌いな性格が出てしまいました。

そうです、飽きたのです。

好きになるととことん好き、興味なくなると一切やりたくないという両極端な性格。
食べ物も趣味も音楽も全てそう、好きなものだけをエンドレスリピート。
期間限定とかに惑わされることも一切無いです。好きなものだけを真っ直ぐとことん愛する
性格です。(少し重いかも)

ほどなくして営業の仕事を辞め給与がいいからという理由でパチンコ屋さんのコンパニオンのお仕事をしていました。

特に目標も無くただ何となく毎日過ごせていればいいやって思ってました。
熱中出来ることもなく将来の事なんて考えたこともなかった。

《運命の出会い》

間違いなく私の人生を180度変えた出来事がおこりました。

高宮まりプロとの出会い、麻雀との出会い。

夢中になれることも無く何となく過ごしていた毎日。
ある日仕事で高宮まりプロと出会った。
(以前noteにも書きましたが。)

一緒にたくさんお話してたら、まりちゃんが「麻雀プロになろうよ!」と誘ってくれた。
最初は軽い気持ちで「なります!」と返事した。
つまんなかったら適当に辞めればいいやとおもっていた。

電流が走った。

負けてこんなにも負けたくないって思ったの初めてだった。
負けてこんなにも悔しいって気持ちも初めてだった。
勝ってこんなにも嬉しい気持ちも初めてだった。

全てが初めてだった、心が満たされた。
初恋のような気持ちだった。

麻雀と出会って麻雀プロになって大人になってもこんなに無我夢中になれるものがあるんだなと思った。
負けず嫌いの私にぴったりだとも思った。
自分に厳しくいなければ強くなんかなれないと、自分に甘かった私をかえてくれたのも麻雀です。

最初は地元名古屋から対局の度に通っていました。

生意気に聞こえるかもしれませんが、麻雀で生きていくと決めてから上京しました。

麻雀に関わる環境はやっぱり東京が1番だと思ったからです。

あの日まりちゃんと出会って、麻雀と出会って麻雀最強戦にまりちゃんの推薦で出場する機会もいただけて。

幸せってこんなにも積み重なるんだなと噛み締め日々麻雀と触れ合っていけてることに感謝を忘れずに毎日過ごしていきたいです。

麻雀が大好きで、間違いなく今もこれからも麻雀に何度も恋していきます。

精一杯麻雀に恩返ししていきたい。
そんな人になっていきたいです。


ここから先は

0字
絶対おすすめ!楽しく強くなれをモットーに近代麻雀編集部が自信を持っておすすめする300円の記事が10本以上読める!戦術やプロの裏話、麻雀界のニュース、さらに近代麻雀の漫画も!

近代麻雀note

¥980 / 月

Mリーグ記事、麻雀マンガ、さらには最強戦の記事や小説や書き下ろし戦術など全て読めます。 1本200円から300円のものが毎月約40本。これ…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?