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異性介助についてみなさんにお伝えしたいこと

こんにちは。
初めて投稿させていただく、めぐです。

今日は、NHK ハートネットTVで4月に特集された「障害のある女性」について書かせていただこうと思います。

番組内容的に、施設や病院に入所している大半の方が抱えている悩みや現状を赤裸々に語ってくれたものだと思っています。

わたしは高校時代から8年間、筋ジス病棟へ入所していました。
もちろん、異性介助を受けてもいました。しかし、その有無を言わさず当前のように行われる異性介助がおかしなこととは思わなくなっていたなと思い返します。
あの環境下で長年生活していると、それが当たり前になってくる。
初めはおかしいと思っていても、徐々にその感覚が薄れてくること。
職員の顔色を伺う毎日。
介助してもらっている立場だからと自分の気持ちを抑え続けることで、本当の気持ちが分からなくなる。
また、外との繋がりが気薄なため、どれが正しいものなのかも知らない。
そんな現状が施設には存在していました。

わたしは地域に出たからこそ「当前のように行われる異性介助はおかしなこと」ということを知ることができましたが、今でも施設や病院に入所している方々はその現状を多く知らない方々もいらっしゃるかと思います。
また、介助を受けている立場だからこそ自ら声を上げることができていない方々もいらっしゃると思います。

このような現状は果たして正しいことなのでしょうか。

そして、これは施設や病院の職員に対する配慮がままならない事で起こっていることでは無いと思っています。
施設や病院での人員配置や現場環境での実態を知ると、全てそこにいる人達がいけないとは到底思えません。
まず、社会全体でこのような実態を改善していくためにはどうしていったら良いのかを考えていく必要があると思っています。

だからこそ、今回の番組内容は実態に苦しんでいる方もいること。
そして、それが中々改善できない背景にはどのようなことがあるのかを知っていただく一つの手段となったのでは無いかと思っています。

わたしは今、地域でヘルパー派遣制度を利用しながら一人暮らしをしています。
そこで外の世界を知り、視野が広がりました。
相談できる相手もたくさんできました。
障害有無に関係なく、今の現状で悩んでいる方がいることを他人事だと思わずに是非知っていって欲しいと思います。
そして、一緒に考えられる時間を作れたらと思います。
長くなりましたが、今後何かありましたらいつでもおっしゃってください。
障害有無に関わらず、一緒に考えて解決していきましょう。
 
筋ジスプロジェクト女性ネットワーク めぐ
 

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昨年(2022年)7月にはNHK『バリバラ』で、今年4月にはNHK『ハートネットTV』で、異性介助というテーマが取り上げられました。今日は、それらの番組を通して感じたことを皆さんに共有させていただこうと思います。
今回この2つの番組では、特に女性の重度障害者にスポットが当てられ、異性介助を取り巻く現状や課題について触れられていました。
私も、長い間入所施設で異性介助を受けていました。幼い頃から当たり前のように異性から介助を受けていたため、違和感はあってもそれが当たり前だと思っていました。また、そもそも異性介助という言葉すら知りませんでした。
ある日DPI女性ネットワークの異性介助にまつわる声明文を読んで、私の持っていた違和感に異性介助という言葉が当てはまることに気づきました。
日常的に介助が必要な私たちにとって、介助を受ける中で感じるストレスはとても大きなものになります。介助を受けないという選択肢がないので、それは避けることもできません。
異性から介助を受けることはいやだというのは、わがままなことでしょうか? 人にやってもらっているのだから、相手は仕事と割り切っているのだから、制度で利用しているのだから、諦めなければいけないことなのでしょうか?
私は正直、そうは思いません。嫌なことは嫌だといえるべきだし、嫌なことはなるべく避けられるようになったらいいと思います。それは、今回スポットの当たった女性障害者だけでなく、介助を受ける全ての障害のある方、ひいては介助をする側の職員もです。
介護業界は常に人手不足で、ギリギリの状況なことも多くあります。そうした中でも、お互いに心地よく過ごしていく方法を探すことは不可能なのでしょうか。
私は決して不可能とは思いません。介助を受ける側もする側も、嫌なことは嫌と言っていいし、それらを解決できる方法は必ずあると信じています。そのためには、一方的でなくお互いに希望や意見を言い合える環境作りが大切だと思います。
私は、今後もそうした環境を作っていけるように、活動していきたいです。

筋ジスプロジェクト女性ネットワーク あみ


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