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雨は待っている

一昨日の大雨も中々大変な規模でした。ネガティブなニュースが流れてしまうものだったので、声高に言えるものではないのですが、あんな風な天気の日はどうしても窓の外を眺めて高まる気持ちがあります。

無数の雨粒のお陰で普段見えない風の動きが見えるんですよ。普段見えないものが見える瞬間ってなんだか乙じゃありませんか。

泣いたり、怒ったり、人の感情もそんな感じ。
ふとした感情の嵐によって可視化されるものがあったりするんですよネ。

こういう目に見えない人の想いをどうにか理解する為に、常に心で唱えている呪文みたいな言葉があって、井上ひさしさんのお言葉なんですけどね、
「むずかしいことをやさしく。やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでもゆかいに」っていうものがあるんですよ。

あちらこちらで引用されているのでご存知の方も多いかもしれない。
話し手として語られることが多い言葉なんですが、僕は聞き手に立つときこそ意識するようにしています。

頭の良い人やそれこそ優しい人って案外こういう話し方ができていて、良い意味で言葉っていうのを相手やTPOに合わせて変換したり、はしょったり、あえて曖昧にしたりしていると思うんです。

優しくする為に犠牲にしている深さだったり、深くするする為に犠牲にしている面白さや、より面白くする為に犠牲にしている真面目さかあって、ときにそういう犠牲を汲み取れたら理想のコミュニケーションができると思うんですよネ。

今週も読んでくれてありがとうございます。
僕自身もこういう思考の元で執筆をしていますけど、無意識のうちに犠牲にしている部分があったりするので是非ご意見頂けると嬉しいです。




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