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【マッチングアプリ3.0】最後に

割引あり

これまでに現代の新しい恋愛形態であるマッチングアプリをステップ別に解説してきた。いまやネットの恋愛テクニックといった情報はマッチングアプリの攻略のようなものに溢れ、いかに他者を出し抜くかといった話題に終始し、飽和し、個々のポジショントークによりカウスとなりつつある。
結局のところマッチングアプリとは何なのか。
私たちに何をもたらしたかのか。
恋愛をし、またその先に結婚をしたいと考える大多数の現代人にとって、どのようなベクトルで臨むべきなのかを最後に総括として2023年を締めくくろうと思う。


本質を見極めよう

人生におけるあらゆる出来事は限られたリソースとの交換作業でしかない
それによって得られる対価を最大化するために私たちは行動し、またそうあるべき世界に翻弄され、行動させられている。
恋愛もその例外ではない。
だが、こと男女間の駆け引きとなると途端にその等価交換作業に特別な意味を満たせ、あるべき論を講じる存在や通念が発生し、それらはある種のストーリをもって潜在意識下で私たちを拘束する
恋愛も仕事も趣味も投資も、自身の限りある時間とお金と思考力というリソースを駆使して何を得たいか、そこからブレるべきではない。善悪や慣習といった抽象な概念もまた自身に委ねられて然るべきものである。

話を戻そう。
恋愛は多くの人にとって自分の生活圏の半径数十m以内の人間関係でしか成立し得ないものであったがゆえに、リスクや発揮できるパフォーマンスに限度があった。それを突破させてくれるツールがマッチングアプリである。

つまり、その実態は恋愛の対象範囲を飛躍的に拡張し、可視化(一元管理)し、アクセス可能にしたものでしかない。この基本構造を把握した上で、あなたのリソースを何に変換すべきかを考える。

なぜマッチングアプリは優れているのか

前段で述べたようにマッチングアプリは機会の創出のプラットフォームでしかないが、同時にこれは現代の自由恋愛主義社会における男性目線での革新的な要素ともなりうる
以下がその理由である。

  • 恋愛は確率論である

  • 恋愛は実践とフィードバックにより向上できる

  • 曖昧さのない恋愛の短期決戦であること

恋愛の実態とは魅力的な男性がどれだけ多くの女性から求められるかである。
しかし誤解されやすい概念として、異性に好かれるかどうかはどんな人にとっても確率論でしかない。モテるはスペックによるものが大きいがその先のセックスや恋愛や結婚にまで到達するかは確率と経験によるところが大きい。

つまりは多くの人が恋愛格差と誤認しているそれは、スタートの差でしかなく、その先にある積極的に恋愛や女性と関わることを多く経験したかどうかの方が重要である。
が、結果的にそれらは先天的なモテ要素を持った人に優位に働く構造となっていた。
なぜなら大人になればなるほど自身が属するコミュニティにおいて異性としての関係を求めることはリスクをはらむからである。

ここでアプリの最大の武器である数の利がはたらく。
仮想空間では100人に同時にアプローチし、その100人全てからNOをもらったとして、(あなたのメンタルはともかく)現実世界のあなたの生活には1mmも影響はないのである。
数のアプローチだけでいえば数千円のコストといいねボタンのタップによりどんな人間でも可能であり、しかも会う前の時点でどのようなものをユーザーは求めているかの傾向まで把握できる。
既存のしがらみや属するコミュニティのルールなどの縛りがない、極めてプレーンな状態での不特定多数への接点とアプローチの柔軟性が既存の恋愛格差を解決可能にしてたのである。

また同時にマッチングアプリのもう一つの特性として当事者間の接点がアプリのみであるという閉鎖性故の短期結果型である点が挙げられる。
合コンや旧知の関係などとは違い、相手からブロックされればそこから永遠に繋がることはできないため、必然的に時間制限ありきの短期決戦勝負となる。
また、女性から切られた時点であなたはその異性から不合格の太鼓判を明示的に受けられるため、恋愛にありがちな曖昧なフェードアウトもない。
人は制限環境下において初めて本領を発揮するが、一番の近道は半自動的に試合を組まれ、実際に行動し、その結果を真摯に受け止め次に進むことである。

こういったアプリの特性を踏まえて、既存のマッチングアプリはあなたにとってまずは経験の場と捉えるべきである。
いくら失敗しても、どんな格好悪いアプローチをしても、振られたらそれまででその人とはおそらく一生会うことはない。

ならば、とにかく実践とフィードバックを繰り返し、とっとと女性に求められる経験を積んで、早々にこの無法地帯とは距離をとることを目標とすべきである。マッチングアプリに幻想を抱いている大多数のモブキャラの一人にならないために、何を得たいのかについてもう一度真摯に自分に向き合ってみてほしい。

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