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神棚に置いてある掛け時計…

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

過日。僕は今宵も楽しく晩酌を楽しんでおりました。
僕はグラスに入ったレモンサワーを飲み干し、「TAKAYUKIは生きてこそ豪傑となり、死しては鬼雄となる!」と、これまた曹孟徳の言葉を諳んじたのであります。ちなみに曹孟徳は三国志時代の魏の丞相です。

だけどこの意味はネ、実は僕ちゃんもあまり理解していないのだけれども、要は生きている間は傑出した人物として活躍し、没後も英雄として記憶されるべきだ、的なことです。

もしかしたら曹孟徳ではなく、別の詩人が詠んだ可能性があります。が、僕は曹孟徳が詠んだことで覚えたので、曹孟徳が言ったことにします!


神棚に置いてある掛け時計を見ると、時刻は19時45分を指しています。
「噓でしょ? 19時に飲み始めたのに、まだ45分しか経過していないの? それに明日から4連休だし。やったあー。うれぴー」

僕は冷蔵庫からレモンサワー缶を取り出し、グラスに注ぎます。
「アテは蛸のマリネで十分。もし不足すれば烏賊リングを揚げればよかろう。では乾杯」


その後も、僕は飲み続けました。

掛け時計を見ると、時刻はちょうど21時を指していました。

「嗚呼…21時になってしまったか。明日から4連休だからもっと飲んでいても良いが、健康だからこそこうして飲んでおられるのだ。無理はいかん。イカンぞ。お開きにしよう。それでは、手と手を合わせて………ごちそうさまでしたあ」

するとスマートフォンが鳴りました。滅多に鳴ることのないスマートフォン。1日使用しても10%しか電池残量が減らないスマートフォン。

どうやらメールが届いたようです。が、面倒くさいので明日見ようと思い、スマートフォンをテーブルに置いた瞬間、僕は愕然としました。

なんとスマートフォンの画面の時刻が、23時10分と表示されていたのです!

「Why?………まさか、座敷わらしの仕業とでも言うのか?」

僕は椅子から立ち上がると、神棚に置いてある掛け時計を手に取りました。そして瞬時に原因が分かりました。

「やはりそうか。電池切れではないか。焦ったよ。ってか、君のせいで僕は23時まで飲んでしまったではないか。これはペナルティだネ! 電池は明日変えることにする。大いに反省してくれたまえ」

僕は神棚に掛け時計を戻しました。
ってか、掛け時計にまで説教をするとは、もはや施しようのない泥酔野郎なのです。僕は。僕ちゃんは。

厠に行ってから両手を洗い、マウスウオッシュで口内洗浄した後で、僕はベッドに入りました。

「明日は、掛け時計から発せられるアラーム音を聞かずに起きることができる。それに電池は明日交換するから、誤作動を起こすこともない。やったね。うれぴー」

寝返りを打ったあとで、僕はとても大きな放屁をしました。


翌朝。カーテンの隙間から漏れている光を感じて目覚めました。

神棚に置いてある掛け時計の時刻は、3時45分を指しています。

「フッ…君は僕に不意打ちをかけたのかも知れないけれども、僕は騙されないョ。七度生まれ変わっても、大地の光を遮ることはできないのだョ」

僕は腰を痛めないように、ゆっくりとベッドから出ました。

テーブルに置いてあるスマートフォンをタップしました。

時刻は11時45分と表示されています。


「しまったああああッ…」


僕はパーソナルコンピューターをON!


毎日、それも毎朝noteを継続中の為、僕は大急ぎでnoteを書き始めました。


うくくッ。



【了】




とらねこさんとのコラボ企画『kindleマガジン』発動中!

https://note.com/supertoraneko/m/m1fa9fe553886




拙著もよろしくお願いします(^^)/



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