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掃除の会に参加して学んだこと25~ 局面限定(細分化)の効果を実感。生活、問題解決のコツをつかめる。 

「掃除の会」で公園や学校のトイレを掃除する機会が増えます。
 どの場所も、もちろん、日常生活の中で掃除活動をしているので、きれいなところがほとんどですが、尿こしや便器の奥、換気扇や天井の蛍光灯などを掃除することはまずありません。
 学校でやろうと思ったら、子供がやるには危ないですし、15~20分?の掃除時間では、やりきれないと思います。
 
 掃除の会では、そんな部分も含めて徹底した掃除を行います。
 換気扇も外しますし、尿こしも磨きます。
 とはいえ、2~3時間と限られた時間の中での掃除ですので、長年掃除されていないような激しい汚れが多い場所であれば、1回では掃除しきれません。 

そこで、「局面限定」の掃除を行います。

 簡単に言うと、ある一部分だけを徹底的に綺麗にして、時間があるだけ、その綺麗な場所を「広げる」というものです。
 
 考え方によっては、徹底的ではなく、表面的な掃除でいいから全体をきれいにするというものもあります。
 しかし、自分の経験から言っても、一部分でもいいから、徹底的に、ピカピカにした方が、掃除の進みが早くなります。
 
 どうしてでしょうか?
 
 自分が思ったのは、次の内容です。

1 モチベーションが上がるから

 汚れがひどい場所がいくつも、広範囲になると、さすが掃除する前は、気持ちがなえるというか、こんなにあるのか・・・きれいにできるかな・・・時間がかかるだろうなといろんな気持ちが渦巻きます。

 ネガティブな気持ちばかりになります。
 
 また、時間内にとにかく掃除しようと、焦ると目の前の掃除(便器を磨く、換気扇を洗う・・・)がいい加減になります。磨きながら、常に次の事を考えてしまうため、細かな汚れや便器の裏側の汚れなどに気づかなくて見過ごすことも出てきます。 

そして、気持ちが焦る分、あまり掃除が楽しくありません。
 結果としても、ピカピカにならないので、達成感も、いまいちです。

 しかし、初めから覚悟を決めて、時間内に終われなくても、この部分(だいたい1辺が10cmの正方形ぐらい)だけで、徹底的に綺麗にする事だけを考えて取り組むと、作業がはかどります。
 きれいになったところと、まだまだ汚いところの差がはっきりすることで、よし、次はこの辺りを…と言って、「きれい」な範囲を広げようというモチベーションが高まるからです。

2 局面を限定することで、問題を「細分化」することになり、対処しやすくなるから

 また、範囲を限定した方が、どうきれいにするか、激しい汚れにどう対応するか、問題解決のための動きが出やすくなります。
 そして、問題解決力も高まります。
 
 問題解決の手順は、大まかに言って通りです。

・問題の原因を洗い出す。
・原因について、分析する
・問題解決のための打つ手を洗い出す。
・最適な方法を選択し、実行する。

 掃除でも、スポンジで汚れが落ちなければ、次の道具(ナイロンたわし、サンドメッシュ)などを選択します。
 また、便器のふち回りなど、掃除しにくいところは、サンディングブロックと言う、サンドメッシュを固定するためのコルクを使用します。


 場所や材質によっては、真ちゅうブラシというかたい道具で磨いた方が汚れがよく落ちる時もあります。

 こんな感じで、場所が限定されている(細分化されている)ほど、どう対処したらいいか、考えも浮かびやすくなります。
 
 相撲を見ていて、迫力を感じるのは、お相撲さんがあの直径4m55cmの円の中でぶつかり合うからだと思います。

 土俵という限られた場所、局面が限定された場所でぶつかり合うから、あれだけ激しい当たりになるし、迫力も出てくるのだと思います。

 あの土俵が、限定されていなかったら、どこまでも範囲が広かったら、あれだけの迫力や相手をどう倒すかという技の数々は生まれなかったのではないでしょうか。

 それと同じだと思います。
 限定されるからこそ、力を出していけるともいえます。
 
 掃除の中で、局面を限定する事、細分化することの良さ方法を学ぶと、生活の中にも自然と生かされていきます。
 
 特に、何か心が落ち着かない、気分がもやもやする時や、いまいち、やる気が出ない時は、タンスでも本棚でも、あるいは食器でもいいので、片付けて、整理整頓すると自然と気持ちが整ってきます。

 まず、1か所、範囲は狭くてもいいので、限定して徹底的に綺麗にすると、生活にリズムも生まれてきます。


 皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです。

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