馬鹿な煙@妄ツイするひと

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馬鹿な煙@妄ツイするひと

ゆるゆるやや長めの妄ツイをたれるアカウント マガジンから興味あるものを選ぶのが見やすいです。

マガジン

  • After

    本編終了後を、妄想をマシマシに書いてく予定。 妄想仕事や妄想イベントが増えるので、苦手な人見ないほうがいいかも。 本文の後にライナーノーツ書き始めました。

  • 妄想の欠片

    書くか書かないかとか考えず、 思いついたことを吐き散らかすトコロ。

  • 喫茶チャイティーヨ

    乃木駅から徒歩6分ほど。 カウンター5席、2名がけテーブル席2つ、 4名がけテーブル席1つ。 毎週水曜定休日の喫茶店。 チャイティーヨを舞台にしたお話。

  • #本編(完結)

    4期生加入と共に運営入りし、 5期生加入と共に彼女らのマネージャーになった、 〇〇のお話。 どこから読んでもある程度問題ないよう書いてますが、構成の都合で話数を割り振ってます。

  • EX

    設定は#本編と同様。乃木坂以外の楽曲を題材に書く本編の合間のお話。

最近の記事

  • 固定された記事

#1 帰り道は遠回りしたくなる

〇〇:「お疲れ」 井上:「…お疲れ様です」 後部座席に乗り込んできた女の子は、傍目から見ても元気とは言い難い表情をしている。 〇〇:「なんか凹んでない?」 井上:「だって…」 井上和。 整った顔立ち、華やかな雰囲気。 街を歩いていればきっと多くの人が振り返るだろう。そのビジュアルの完成度はお披露目の動画が公開されるなり大きな反響を呼び、前回のシングルでは選抜入りを果たし、この日、今回のシングルで初めて表題曲のセンターを務めることが告げられていた。 井上:「…私

    • アイドルの狂気に脳を灼かれた貴方へ。(映画トラペジウム感想)

      トラペジウム、見てまいりました。 ネタバレを含むかもしれませんのでご注意を。 最初に簡潔に言わせて頂くなら、どれだけアイドルの狂気に灼かれたかで評価が変わる映画だと思いました。 遠くからなんとなくアイドルって素敵って思っている人や、アイドルという沼の浅瀬でチャパチャパしてる人にはただのサイコパス主人公のご都合主義物語にしか映らないかもしれません。実際、手放しに褒められる主人公でもないですし。 けど、恐ろしいことに現実に東ゆうがいて、もしその当たりの強さが露見していなけれ

      • After7 夏桜

        〇〇「お疲れ様」 遥香「…お疲れ様でした」 涙の跡を残したまま、遥香は笑う。 その表情は、この日のライブがどんなものだったかを表すのにぴったりだと思う。 山下美月卒業コンサート。 備えに備えて、満を持して、 ついに迎えた2days。 あっという間だった。 本当に。 〇〇「言えてよかったね」 遥香「…うん。2人にあれだけ言っておいて、自分が後悔してたらダメだから」 一月ほど前、配信番組の企画として行われた遥香と山さんの卒業旅行に同行した。 その際、遥香は素直にお互いに本

        • 紀の善じゃないけど、あんみつ食べられればそれ以上の贅沢は望まない。

        • 固定された記事

        #1 帰り道は遠回りしたくなる

        マガジン

        • After
          11本
        • 妄想の欠片
          4本
        • 喫茶チャイティーヨ
          5本
        • #本編(完結)
          16本
        • EX
          4本

        記事

          ステージの上の彗星

          彼女はメンバー1の努力家だと思う。 「皆、何かしら評価される部分があったからオーディションに受かって、ここに立ってると思う。でも、もしそうだったら私の評価される部分はたぶん伸びしろとか成長とかだと思う。今、みんなより秀でてる部分が1個もないから」 彼女はそういう。 オーディションの時の彼女は、アイドルが好きな、アイドルに憧れる女の子だった。ステージでキラキラするアイドルを見て、自分もステージに立てばそんなふうになれるかなって。そんな憧れを話す彼女を見て、可愛いなって思っ

          ステージの上の彗星

          喫茶チャイティーヨ 珈琲と貴女と。

          春。 ツーブロックを入れ、ピアスを手始めに2つ開けるゴリゴリの高校デビューを決め、無事に教師のお小言を頂戴し、クラスメイトから距離を置かれるスタートダッシュに成功した僕は、足取りも軽く放課後の街へと繰り出した。 先立つものが必要だった。 音楽に陶酔するにも、喫茶で珈琲に舌鼓を打つにも、財布に厚みが必要なのだ。いずれ軽音部にでも入るとしたって、安定した収入源は確保しておきたい。なにはともあれ、とにもかくにも、まずアルバイトだ。 学校最寄りの乃木駅は、周辺が学校に囲まれてい

          喫茶チャイティーヨ 珈琲と貴女と。

          喫茶チャイティーヨ 音と君と。

          ???「え…、どうしたんですか。卒業式位は真面目にって感じですか?」 高校の卒業式。 伝えておかねばならないことがあって、1年の後輩を呼び出した。つい数日前、彼女に会った時は長い髪をまとめてマンバンにして、左右合わせて7つのピアスをしていた僕。今は坊主頭で、ピアスは一つもつけていない。 ???「似合ってないですよ笑」 〇〇「自分でも思うけど、後輩が先輩にそこまで歯に衣着せず言うもんかね」 ???「笑」 〇〇「笑い過ぎだよ」  そんなツッコミをしてしまうけど、出来るんなら

          喫茶チャイティーヨ 音と君と。

          チャイティーヨの舞台(設定集)

          ・喫茶チャイティーヨ 乃木駅から徒歩6分ほどの路地にある、 隠れ家的な喫茶店。 カウンター5席、2名がけテーブル席2つ、 4名がけテーブル席1つ。毎週水曜定休日。 13:00頃〜19:00頃まで営業。 月に1、2回、19:00〜1:00までの営業を行う、 夜喫茶チャイティーヨの日もある。 ・乃木駅 チャイティーヨ最寄りの架空の駅。 周辺を学校に囲まれており、放課後は学校帰りの学生で賑わう。 東に男女共学の乃木東高等学校、 西にお嬢様校といわれる乃木西女子高等学校、 北に乃木

          チャイティーヨの舞台(設定集)

          喫茶チャイティーヨ 雨と君と。

          〇〇「降ってきちゃったか〜」 この間の微妙な雲行きの際、鞄に突っ込んだままだった折りたたみ傘のおかげで事なきを得たものの、お店につくまで保っててほしかったお天気に裏切られ、歩みを早める。 4月頭。 世間は入学式や始業式、新生活を迎える時期。 僕自身もこの春、大学生になると共に一人暮らしを始めた。未だ軽い髪と耳に違和感を感じつつも、新たな生活に少しずつ気分が軽くなる思いだった。 この雨さえなければ。 入学式や午前授業や、オリエンテーションのみ。 そんな学校も多いこの時期は、

          喫茶チャイティーヨ 雨と君と。

          After6 Emotions

          井上「こんなとこいたんですね」 声をかけられてギクリとする。 〇〇「見つかった…」 井上「STARの皆が着替えたら、総括始まっちゃいますよ。さっきまで舞台袖にいたのに」 〇〇「いやぁ、ちょっとね…」 舞台セーラームーンが千穐楽を終えた。 STARの終演後、最後はMOONも舞台上に集合し、集まった観客に挨拶する流れとなった。その舞台上で想像を越えたものを見てしまい、つい袖から逃げ出してしまった。 〇〇「良い舞台だったね」 井上「はい…。終わっちゃうのが本当に寂しいです

          The Show Must Go On

          ずっとずっと昔。 人々の中から、特殊な異能を持つ者たちが現れた。 10%しか使われていない人間の脳の、残り90%の部分を発揮することによって発現したものとされたそれはSPECと名付けられ、その能力者達はSPEC HOLDERと呼ばれた。SPEC HOLDERは貴重な人的資源として、国家や結社の暗躍によって秘匿された。 より多くのSPEC HOLDERを有することこそ、世界の覇権を握ることだと。まだ世界はそんな事も知らず、水面下で行われる争いに気づかずにいた。 しかし、 その

          喫茶チャイティーヨ prologue

          〇〇「おはようございます」 店のドアを開けて、挨拶。 飛鳥「…おはよ」 入って右手側、カウンター内の隅っこ。 いつもの定位置でオーナーの飛鳥さんが、いつも通り読んでいる本からチラリと視線をこちらに移して挨拶を返してくれる。それが済むとすぐ本に視線を戻すのもいつも通り。 さくら「おはよう、今日は早いね」 カウンターの奥、キッチンに繋がる出入り口に掛けられたカーテンからさくらさんが顔を出す。 〇〇「今日は午後休講だったんですけど、一雨来そうだったんで、先に移動してきま

          喫茶チャイティーヨ prologue

          After5 アースダイバー

          〇〇「お疲れさまでした〜」 梅澤・遠藤・田村「お疲れさまでした〜」 後部座席に乗り込む一同と挨拶を交わす。 乃木坂あそぶだけの企画で、梅さんが小料理屋を開いてメンバーをもてなす“梅のや”が始動。企画の立ち上げで聞いてこれはあまりに良すぎる。と収録の見学にお邪魔させてもらった。とはいえただ見学だけして帰るのも何なので、その後の送迎を買って出た。 〇〇「いやぁ、めっちゃ良かったですね」 梅澤「ほんと〜?笑」 〇〇「ほんとに」 今回の企画は実際に梅さんが料理を作って、お客さ

          After5 アースダイバー

          4号警備 第6班

          〇〇「…梅澤さん、なんか嫌な感じです…」 梅澤「…可能な限り具体的に話せる?」 無線に手をかけながら、運転席の梅澤さんが問う。 〇〇「…すいません。このまま行くと何かあるって感じがするだけで」 梅澤「…引き返すべき?」 〇〇「……」 ちらりと後部座席の警護対象者の様子をバックミラー越しに確認する。イライラとした様子で進行方向を睨みつけている。 〇〇「…聞き入れてもらえるとは思えません」 梅澤「…わかってても飛び込むしかないか」 無線機のスイッチを入れて、梅澤さんが静

          After4.55 moonlight

          そこは、ずっと憧れていた場所だった。 小学生の頃から、ずっと挑戦してきた。 挑んでは敗れて、浮いては沈んだ。 高校2年。 進路を考える時期が来ていた。 これで最後。 そんな気持ちで参加したオーディション。 99%受からないと思ってた。 それでも残りの1%に夢を見た。 夢を叶えることに必死だった。 その分、叶った夢は愛おしくて。 けどそれは始まりに過ぎなくて。 誰からも愛される、可愛くて笑顔の似合うアイドルになろうって奮闘した。 与えられるチャンスは一つ残らず逃さないって

          After4 Sunshine Girl

          賀喜「…ねぇ」 〇〇「ん?どしたん?」 収録の合間、遥香が傍にやってきた。 賀喜「有休の消化ってまだ出来る?」  〇〇「うん」  賀喜「…今度美月さんと卒業前旅行の企画が配信中であるんだけど…」 〇〇「うん」 賀喜「…良かったら、一緒に来てくれないかな」 〇〇「……」 落ち着かない様子で視線を彷徨わせる遥香。 〇〇「いいの?」 俺が混ざって。 二人じゃなくて。 残り少ない時間だけど。 賀喜「寂しい思い出にしたくない。笑って、ちゃんとお見送りするための心構えがしたい