【映画感想文】VORTEX

さようなら2023年、ようこそ2024年
すでに激動の開幕ですが、1日も早く元の日常を取り戻せるようお祈り申し上げます。
本年もよろしくおねがいします。

今回も映画感想文です。観たのはこちら↓

※公開からちょっと経ってるのでネタバレへの配慮はありません。まだ上映しているようなので観に行くつもりがある方はおすすめしません。

認知症を患う妻、心臓病を抱える夫。同時進行で映し出される老夫婦の人生最期の死に様
人はどう死んでいくのか。ギャスパー・ノエ監督の新境地にして最高傑作。

公式HPより引用

確かXかなんかで映画おすすめアカウントのツイートをみて観に行くことにしました。
仕事柄、こういうご家庭のケースに遭遇することがあるので、それを映画にするとどう表現されるのかな?と思いまして。
あるんだよ、バキバキの認知症高齢者を高齢者が介護してて、ショートステイとかでレスパイトするもいっぱいいっぱいで、さあどうしよう!施設探す?のタイミングで主たる介護者が亡くなるケース。わぁ。

この映画はスプリットスクリーンという技法を用いて、夫婦それぞれの日常、行動が同時に進行していました。妻がお外を徘徊してる時、夫が書斎で書き物をしてたり、妻がデスクで作業をしている時、夫が血圧を測っていたり。夫、あのタイミングで測るべきは血圧じゃなくてSpO2だったと思うんだ…。
スプリットスクリーンとは以下の通り。

スプリットスクリーン
画面において二つないしは複数に分割されて映される映像の表現技法

Wikipediaより引用

2人の生活を同時進行で見つつ、時折2人の息子や孫が出てきたりして2分割された画面で別の角度からそれぞれの家族の様子が見えるわけです。ちょっと目が忙しかったけど一連の流れが追えるのでおもしろかったです。
トイレ使えなくなったりとか、表情がなくなったり恐怖で混乱したり、不穏な様子とかとてもリアルでした。あの状態を演技でできるんだから役者さんってすごい(小並感)

わたしの中ではこの話はだいぶハッピーエンドに感じました。ほぼ誰にも迷惑かけてないので。超強火でやかんを火にかけたりしてたけどそれで家が全焼とかなかったし、夫が亡くなってからすぐ訪問ヘルパーが手配されてたみたいだし、グループホームもすぐ決まってたみたいだし、亡くなった時もたぶん周りの家には影響出てないでしょう。
家庭内に収まらずお外にまで影響が出てたら目も当てられないし、影響が出るのはなきにしもあらず。
息子もチンピラ風な割によく頑張った。

この映画を観終わったあとぼんやりハッピーエンドだったなあと思ってましたが、公式HPの著名人コメント読んだら全然思ってもみなかったことがたくさんコメントとして寄せられてて、そこも含めて楽しめました。

これを書くのに1ヶ月かけてしまったので、2024年はいろんな映画を観てたくさん文字に起こしたいですね(´ω`)

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