吉野里絵

生きてく上でのイニシエーションのすべてについて/生業はウエディングとアニバーサリー/自…

吉野里絵

生きてく上でのイニシエーションのすべてについて/生業はウエディングとアニバーサリー/自分らしく生きてくための終活

最近の記事

LOST 過去を日常にするための遺影

遺影と暮らす。非日常な日常の風景 実家には、父の遺影がある。 遺影があるのは、普通のことだ。 うちの遺影が少し大きいだけ。 そう。畳二畳分かもう少し。 壁一面。そう。少し大きいだけ。 多分普通じゃない。 初めて我が家に来る人が引く遺影なんて。 もう30年近くあるから、 それが日常ではあるのだけど。 50代で夭逝した父は、高校の校長をしていたから、 学校葬をして頂き、我が家にはリムジンが迎えに来た。 内容はよく憶えていないのだけど、 壇上では、父の遺影が穏やかな表情を浮か

    • LOST 前向きに生きるための遺影撮影

      遺影の記憶あざやかに生きた彼女 私に、終わりに向かう姿を魅せてくれて、 「死」を忌むべきものではなく、 迎え入れ、いつか辿り着くものだと教えてくれた、 あざやかに生きた女性がいる。 休日の午後、広尾のカフェで会った彼女。 昨日見た映画の感想でも話すように、 なんでもない様子で、 どうも自分は永くないみたいだ。と云う。 その、あまりにいつも通りの彼女は、 まだ実感がなかったのか、もう考えぬいたのか、 わからない。 でも、今でも思い出すのは、 彼女が微笑んで、あまりに他人事

    LOST 過去を日常にするための遺影