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私は初めてを体験した。

   #鬱気味観察日記

   抗うつ薬を飲まなかった日があった。家に戻れば薬があるからと、安直に考えていた。
その夜、車で送ってもらった時の周りの景色が少しおかしいなと思っていたが、次第に経験したことの無いものが目に映り込んで来た。
   幻覚と言うやつなのか。

顔が有り得ないほど細長い。
屈んでる人の顔が無い。
バス停に並んでいる人の顔も無い。

   冷静に諭してくれた人の言葉を思い出して今の時間はとても落ち着いているが、その時は目を覆うほどのパニックになっていた。
   過去、聴覚の異常や浮遊感、動悸、震えなどパニック発作にありがちな症状は何度も経験しているが、人を顔自体を認識出来なくなる事は初めてで、恐怖心と自分がおかしくなるという思い込みで脳内はぐちゃぐちゃになった。
   二度と経験したくないので、笑い話に変えて怖いだけの記憶の書き換えをしたいと思う。
   下手くそなイラストだけれど、3流のホラー映画さながら、夜の暗さと街灯の明るさの対比によるものなのか、薬の途絶えた視覚が人の顔を無かったことに見えてしまうという話を作るしかない。
   顔のない人達もしくはペラペラの長ヒョロい顔の人達が生活する。
   顔のないもしくはペラ顔が仲良く手を繋いで私の前を通り過ぎる。そんな私にも顔がないのだろうか…顔がないということは、視覚も聴覚も嗅覚も味覚も会話すら分からなくなるのではないか、と疑問を解消しなければ物語は成立しなさそうだ。そもそも脳みそはどこにあるのだ。デュラハンを参考にしようか。
 
#鬱
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#離脱症状 だったのだろうか?
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#エッセイ
#不安
   
   


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