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インタビュー【京都ライター塾レポ】(4/6)

【こんな人におすすめ】
ライター・江角悠子さん主宰の「京都ライター塾」に興味のある人

【この記事から得られること】
京都ライター塾の講座でしか学べない「インタビューの考え方」


こんにちは。京都ライター塾9期生のさとみ縁(ゆかり)です。

京都ライター塾とは、ライター歴17年の江角悠子さんが主宰するオンラインのライタースクールです。
7月から月2回のペースで開講し、全6回の内、現在4回目まで終了しました。

3時間ほどの講座は、毎回超高密度。
ライターの仕事について江角さんの経験を交えた話を聞いたり、受講者同士でおこなうワークで新たな自分に気づいたりして、あっという間に過ぎていきます。

この記事では、そんな京都ライター塾の雰囲気や実際に学んだことをお伝えしていきます。


4回目の講座テーマ

テーマは「インタビューのやり方について」でした。
この講座の後には、江角さんへインタビュー練習・記事の作成が待っています。

前回の講座後、インタビューの企画書作成の課題が出ていました。
今回は冒頭で企画書のフィードバックを受けたのち、実際にインタビューする際の段取りや気をつけるべき点を学ぶという流れでした。

今回の講座で学んだこと5つ

①伝わらないということ

江角さんによる課題の添削をみる前に、一人ずつ企画書の内容を説明していきました。

ここで、「まとまっていなくてすみません」と言った瞬間、これは誰にも伝わってないなと感じてしまったのです。だって企画書を立てた自分自身がわかってないと気づいてしまったのですから……。

前回、商業ライターとして書くとは相手に想像させない、質問させないと
学んだのですが、分かったつもりになっていたなぁ……っ! と落ち込みました。

もちろん落ち込むばかりではなく、他の受講生の方の企画書案や気づきを通して学びも得ました。
特に、「テーマの切り口、内容に悩んだ」という感想は共感し、自分では思いつかなかった”企画書の宛先”という視点には驚きを感じました。

(それにしても、開始30分で感情のジェットコースターでした。)

②インタビューの目的

具体的な方法の説明に入る前に、「そもそもなぜインタビュー記事をするのか?」と江角さんから問いかけがありました。

答えは、「実際にその場所へ行き、ネットでは得られない情報を引き出すため。」
江角さんは、「何か1つでも情報を持ち帰る! 」という意気込みを持って毎回インタビューに臨むそうです。

そして、インタビューの準備~当日の取材は、すべてそのためにあります。次からは、江角さんが普段おこなっているインタビューの準備や心がけについてまとめていきます。

③インタビューは「印象」が重要

江角さんが友人とフリーペーパーを作っていて、京都のお土産物の特集を組んだときのこと。

老舗のお菓子屋さんに一度は取材をお断りされてしまったそうですが、友人の方が、「京都のお土産といえばそちらのお菓子だから、ぜひ取材させてほしい」と手書きの企画書で熱意を伝えました。
すると、”特別に”許可が下りたことがあったそうです。

よい印象を持ってもらうためにできることは、江角さんの経験にあったような熱意のある姿勢だけではありません。
基本的なビジネスマナーはもちろん、相手の時間に配慮して段取りをするなど、細かな点に気を配ることも大切だと江角さんは話していました。

取材に対する相手の印象を良くするのは、インタビューを気持ちよく受けてもらうため。
そうやっていいインタビューができればいい素材が集まり、ライターはいい記事を書くことができるのです。

④インタビューは自分一人でやるものではない

とはいえ、インタビューは相手がいるもの。
準備はしていても、ちゃんと話を聞きだせなかったらどうしよう?と不安に思う気持ちが湧いてきてしまいます。

そんな中、印象的だったのは、「インタビューは自分だけで作るものではない」という江角さんの言葉でした。

沈黙になってしまったり、次の質問が出てこなくて焦ってしまったりしても、それでいい。
あくまで、記事のためのインタビューであり、友人との会話ではないのだから、盛り上がらなくていい。

ここで、「会話は盛り上げなければならない」と思い込んでいた自分に気がつきました。(なぜ無駄にサービス精神を発揮しようとしていたんだ。)

相手にもインタビューに答える義務があると知っていること、また、聴くときは記事のための素材集めという意識を常に持っておくこと。

いい記事のためにはいい素材がほしい。でも、ただ相手からもらうことばかりを考えるのではなく、自分にできることを考える。

現場ならでは情報を引き出したければ、いい印象づくりや相手との距離感、目的意識など、能動的に取り組むことが大事なのだなと思いました。

⑤インタビューは日常生活で使える・磨ける

座学の後は毎回受講生同士でのペアワークがあります。
今回は学んだことを早速実践するプチインタビューのワークでした。

わたしはというと……相手の話を引きだすコツや聞くときの注意点を直前に聞いたにも関わらず、相手の話をさえぎってしまいました。

そのときの思考は、制限時間内にインタビューのテーマに対する答えを相手から引き出したい! という自己中心的なもの。

相手の話を聞くことを意識して取り組んだインタビューワークで、自分の会話を少し客観視できたように思います。

ワーク後、江角さんから「インタビューのスキルは普段の生活に活かすこと、そして磨くことができる」という話を聞きました。

アポ取り一つとっても、相手の都合を考えて連絡を入れたり、ビジネスマナーに気をつけたりといった本当に当たり前のこと。

インタビューを特別なもの、ライターの中でもスキルのある人ができるものと思っていたけれど、そうではありませんでした。

ただ、「普段できないことは、いざというときできない。」と江角さん。
これを聞いたとき、納得感しかありませんでした。

まとめ

今回は、京都ライター塾においてインタビューのやり方を学んだレポートでした。

講座の終わり際、「いい記事を書くには、相手のいいところを見つけてファンになること。書き手の気持ちは文章に表れる。」と江角さんは繰り返し言われました。

AIで情報を集めて、必要な要素を網羅したキレイな文章を作ることは、一瞬でできるかもしれない。
でも、現場で動いた感情を文章に込めるのは人にしかできない。
ライターのスキルや仕事はまだまだ求められていくと感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【前回の記事はこちら】

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