心境

 仕事が終わり、今夜の酒のアテを買い求め帰宅。家の掃除、四カ月に一度のレザージャケットのオイル入れ。
 ゲーム、読書、シャワーときて、今、だ。
 風呂を焚いている。
 早く酒を呑みたい。
 とっとと、noteを終わらせて土曜日の夜にダイブしたい。ここ最近で最もモチベーションが低い。心境。義務感でタイピングする、心境。
 空腹であることが、この苛々と焦りを生んでいる。余計なものばかり生んでいる。悪感情がどうしようもなく、纏わりつく。こうなれば地獄であり、その上誰も助けてくれない。孤独を再確認する。こんな日でさえ、「今日はいいや」とはならない。
 何故なら、連続投稿が途切れてしまうから。400日以上続けたことを、たかが、モチベーションが低いなんて理由で「今日はいいや」なんて言語道断である。しかし、苛々は止まらない。できれば気分よく書きたいものだ。
 気分上々、なんて、ある、わけ、ない、だろ。
 早く終わりたいよ。しかし文字数が足りない。絶望的に足りない。その上空腹が追いかけてくる。いつでもやる気に溢れているわけがない。これを乗り越えずして、未来はないと、死が待っていると、人生奈落の底へ真っ逆さまであるとケツを蹴り上げたところで、何も始まらない。
 限界である。
 しかし、終われない。これは煉獄だ。自業自得だ。どん詰まりの心境。
「もう、そろそろ風呂が焚ける。リフレッシュしてこよう!」
 私は、風呂場へ向かった。松の葉の香りの入浴剤を使用し、暫しの休息。買い求めたポテトフライとソーセージ、目玉焼きの準備。
 そう。
 最近、料理にハマっている。それは『1パック目玉焼き』である。
 レシピは簡単。
 ボウルに(私は昔から使っている小鍋)生卵を10個割り入れ、油をしき、よく温めたフライパンにぶちまける。中火ぐらいで焼き、適当なところで弱火にして、黄身に火が大体とおったら完成。そのままでは食べにくいので、一つ一つ切り分けて皿に盛りつける。その上から速水もこみちが如くトレンディさで、醤油を全体にかける。
「え? それが料理? レシピ必要なの?」
 本当はもっと凝った料理をしてみたいが、如何せん、面倒。2、3年前に手作り餃子を2回つくった経験がある。楽しかったし、美味かったし、写真まで撮ったが、飽きた。買ったほうが時間の節約になる。タイパよ、タイパ。時間は金なりですよ。今の私には『目玉焼き』が限界である。
 さて。
 何を書こう。まだ文字数が足りない。タイトルにある『心境』を書こう。早く酒が呑みたいのか、アテを貪りたいとか、そんな瑣末な雑感情ではなくもっと意味のある、何か。
 西村賢太氏の『蠕動で渉れ、汚泥の川を』パラパラ捲ってみても、『意味のある、何か』なんて出現するわけがなかった。藁にも縋る思いなんて軽々しいものは、無駄の極みである。
「嗚呼、もう、終わりたい」
 ここまで来てもモチベーションが一向に上がらない。しかし書く。
 これは、noteを始めて1年以上が経って、私が獲得した『文筆の腕力』である。書けないなんて、有り得ないのだ。どの面下げて、「今日は調子が悪くて」なんて言い訳をするのか。
 それにしても、こんな雑文を吐きだし続けて、いい加減、罪悪感と自己嫌悪が発生しだす。毒ガスもいいところだ。どうしてくれるのか。
「責任者だせ」だ。私だ。私の責任者は、私だ。他の誰でもなく。
『心境』はもう、酒盛りです。
 もう嫌だ。帰りたい(在宅中)。書けないが、書くなんて拷問そのものである。徹頭徹尾、蛇足を引き延ばして、天に唾を吐き続けて粘着質の雨を降らす、こどおじは最早、奇行種の落ちこぼれ。
 笑えない現実を直視しながらオフビートに発狂してる、今日この頃です。
『1,500字を超えました』
「やったぁ! 解放された! 公開に進んでいいのだ! 明日は本気だす!
 山下達郎は良い声だなあ!」
 恋人も友達もいないけど、以外と元気。明日に期待して今日は終わりだ!
 

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