私の病状経過まとめ

私の病状経過と、療養期間についての記録です。

2023.6 自宅の改修工事、体調不良の始まり

自宅(新築5年目)が、地盤沈下により傾き、修正工事を開始。
6月下旬から、体調不良が始まる。頭がぼんやりする、メンタルが不安定、体がずっとだるい、手足に力が入りにくい等。かかりつけの内科で相談し、自律神経を整える漢方を処方されるも、全く効果がなし。体調不良の原因がわからず、すごく悩んでいた。

2023.7 改修工事が終了、異常な体調不良、メンタルが崩壊寸前

 工事の進行と並行して、体調もメンタルも異常をきたす。呼吸がしづらい、強烈な不安感、体に力が入らない、めまい、ご飯が食べられない等…。
 シックハウス症候群を疑い、工事が終われば、症状もおさまるかと考えたが、症状は悪化し続けた。動悸、手足の脱力、意識が遠のく、吐き気、冷や汗、思考能力の低下など。
 思考能力の低下が激しく、仕事にも支障をきたし始める。毎日やっている作業なのに、「次はどこをクリックするんだっけ?」と一瞬分からなくなり、自分で自分が怖くなる。
 同僚の発する柔軟剤等の匂いを急に感じるようになり、気分が悪くなる。

2023.8 化学物質過敏症と確信、避難生活開始、病院探し

 運転中、前を走る大きなトラックの排気ガスを吸う。「臭い!」と思った次の瞬間から、意識が遠のくのを感じ、なんとか家に帰った後、意識を失う。気が付いたら数時間たっていた。この時、『私は化学物質過敏症になったんだな』と確信。
 翌日から、会社を休む。
 かかりつけの内科に相談するも「うちでは診れない」と断られる。
「大学病院に紹介してあげよう」と進言していただくが、後日、「大学病院から断られた」と連絡を受ける。
 自宅ではずっと呼吸がしづらく、子どもの世話もできないような状態になり、旦那の実家に避難させてもらう。そこで、久しぶりにきちんと呼吸ができるようになり、号泣。
 旦那の実家での、療養生活が始まる。
「仕事はやめるしかない」「旦那の一馬力で子どもを育てられるか」「人と会わずにできる仕事があるか」「せっかく建てた自宅だが、売るしかない」「空気のきれいな場所に家を建てて引っ越そう」「子どもの転校はどうするか」など、毎日泣きながら、夫と話し合う日々…。
 近県のK病院に受診を問い合わせるが、予約が11月末になる。
 11月まで現状が続くのに耐えられそうにないので、近県もしくは、オンラインでの受診が可能な病院を探し続ける。
8月下旬、典子エンジェルクリニック受診(オンライン)。投薬治療開始。

2023.9 避難先での療養生活を続けながら、投薬治療。

投薬治療により、柔軟剤の匂いの感じ方が薄くなったり、排気ガスを吸ってもめまいがしなくなったり、添加物入りの食べ物を少量なら食べれるようになったり、少しずつ改善の兆しがみられるようになる。
 スーパーに行ってみたり、自宅に数時間だけ滞在してみたり、いろんな場面を試していき、日常生活に戻れる希望が少し出てきた。

2023.10 自宅に帰る、職場復帰の準備

 症状が落ち着いてきたので、自宅に帰る。秋になり、気温が下がったことで、建材からの化学物質の揮発も、かなり少なくなっていたと思われる。
 化学物質過敏症専用の空気清浄機も2台購入。リビングと寝室で24時間稼働。
 家での生活や、日常での買い物はできるようになる。
 職場復帰に向けて、通勤をいろいろな方法で試す。電車通勤を試してみるが、意識が遠のいたり、お腹を下したりで、電車通勤を諦める。

2023.11 職場復帰、ほぼ元の日常生活に戻る

下旬に職場復帰。匂いのきつい人から離れた席に、席替えしてもらい、仕事内容は変えずに、復帰できた。

私の体験した、化学物質過敏症との戦いは、こんな感じでした。

まとめると…
症状を感じ始めてから、受診できるまでに約2か月。
治療開始から、効果を感じ始めるまで10日くらい。
治療開始から、自宅に戻れるようになるまで1カ月半。
治療開始から、仕事復帰するまで3カ月。
避難先での療養生活は、約2か月。
仕事を休業した期間は、3カ月半。

結果的に、発症から療養期間を経て日常を取り戻すまで、5カ月くらいかかりました。

症状を自覚してから、受診できる病院が見つかるまでの2か月が、一番つらかったなぁ。
ちょうどこの時期、NHKがCSについての特集をしたみたいで、情報があふれかえって、逆に有力な情報にたどり着くことが出来なくて、本当に困りました。
そして、この病気を診てくれる医師がとにかく少ない!
だからこその、謎の民間療法の数の多さ!

早く、きちんとエビデンスのある、効果的で適切な治療が広まりますように…。切に願います。


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