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#37 特別支援教育「やめて」という言葉に隠された真実と対応方法を解説!

前回の、「やめて」という声が聞こえたらどのように対応しますか?
の続きです。

①とりあえず、何かやってしまった子どもを注意する。
②何も対応しない。
③後で話をきく。
④やめてと言った子どもに理由をきき、やられた行為に共感し慰める。

答えは
どれもよろしくありません。

なぜか?

①について
何か理由があって叩いたり、ものをとったりしてるはず。
やってしまった理由を、まず聞かないといけません。
理由も聞かずに頭ごなしに注意はよろしくありません。

②について
何も対応しないは、問題外。
なんの解決にもならないどころか、いじめに発展する可能性大。
放っておけば、「やめて」がたくさん聞こえてくるようになります。

③について
後回しは、子どもの気持ちに寄り添えていません。信頼関係ができていればまだしも、学期始めは危険。
誰が言ってきたのかにもよりますが、どれくらい後に回したのかによっても
状況が変わってきます。できるだけ早めの対応がいいです。

④について
これは一番よろしくありません。
何かやってしまう子どもは、ほとんどの場合、支援を要する子ども達です。
何かやってしまったことは、よくないとしても、やってしまった方が被害者であることがほとんどです。
つまり、加害者(多数派)を擁護してしまったことになります。多数派を擁護し少数派を追い詰めるのはいじめの典型的な構図です。いじめに発展する可能性あります。間接的ながら、それを担任が後押ししたことになってしまいます。知らなかったではすまされません。
少数派を守ってあげられるのは担任だけです。
愛着障害などがあった場合などは、この1回だけで信頼関係がなくなり、関係修復は困難を極めます。不登校になる可能性もでてきます。

現象面だけとらえて指導してはいけません。
そもそも、どうしてその現象が生まれたのかを遡って理由を双方から聞かなければいけません。

支援を要する子ども達の言動には、理由があります。
その理由を聴いてあげることから始めましょう。
やめてという言葉だけにとらわれて指導すると思わぬ落とし穴があるので、注意が必要です。

次回、事例使って説明したいと思います。

参考になる方がいたら幸いです。

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