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時折最高:054 Moebius Plank Neumeier - Speed Display (1983)

83年にリリースされて、次の再発は96年。私もこの頃友人に教えてもらって知りました。とにかく、アルバム冒頭の「Speed Display」がカッコいい!
これが83年で、プログレ斜陽期だったこともあって、発表当時は人知れず埋もれた一枚になってしまったらしいです。ジャケットも地下道らしき場所に唐突に現れた黒人女性というシュールなもの。

再発後はあれよあれよと名盤の仲間入りし、生ドラム+荒れ狂うエレクトロニクスの饗宴&狂宴状態に盛り上がるのを「Zero Set状態」なんて呼んだりもしてました(笑)。そのくらいインパクト強いですよね。

70年代ジャーマンロックのキーパーソン3人が集まったユニットです。

Dieter Moebius

ClusterKlusterHarmonia、Cluster & Enoといった、70年代初期からドイツで電子音楽系のバンド活動を続けてきている。

Conny Plank

プロデューサー、エンジニア。
あまりにも多岐にわたったその活躍と貢献は、次のコンピレーションなどで大枠を知ることが出来ます。

Conny Plank – Who's That Man - A Tribute To Conny Plank (2013)

Mani Neumeier

60年代前半から活躍していたジャズ・ドラマー。
70年代からは前衛ロックバンドGuru Guruのパーカッショニストとして活躍。

79年のSparksにも共通することなんですが、優れたドラマーの演奏は、そう簡単には機械では置き換えられないなあ、と実感させられるアルバムでもあります。

この「Zero Set」がその後のテクノやらハウスやらの元ネタにされることはあっても、結局別ジャンルだと思うのは、ダンス指向でも娯楽指向でもないからでしょう。音盤から聞こえる音は似ているとしてもやはり目指した場所が違うような感じがします。

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