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インバウンド訪日客が、東京にきて必ず驚くこと

個人客相手に毎日ガイドをしていると、いろいろとわかってくることがあります。
 
それは、外国の人たちが日本に来て、何を感じるかということ。ここでは、多くのお客さんから言われることを挙げてみたいと思います。たいした話ではないと思いますが、たまには軽い話にもお付き合いください。
 
ただ真面目な話もすると、お客さんからよく出る話題は、それに対してどのような説明をするか、どのような返しをするかを、あらかじめ考えておくと良いです。それも幾つかのリアクションを用意しておくと、話が違った方向に展開してあきることがありません。
 
ここでは、これまでに経験した、訪日客の皆さんがよく口にする、日本の印象について、気の向くままに書いてみたいと思います。

東京は大きい!

 
東京で生まれ育つとあまり意識しないのですが、東京は巨大な都市です。もちろんニューヨークやロンドンだって大都市なのですが、訪日客には、それよりも更に大きく感じるようなのです。
 
東京スカイツリーや渋谷スカイのような展望デッキに行くと、その感覚は際立ちます。グレーター東京の人口3,500万人と言うと、オーストラリアの人は必ず「オーストラリアは国全体で2,600万人なのに!東京だけでそんなに!」と驚いてくれます。
 
これは、やはりその集積度のためでしょう。ビルやアパートがどこまでも続き、視界の範囲で途切れることがない、というのは東京ならではの光景です。しかし単に巨大というだけでなく、その街全体が整然と機能しているところに、クールな印象を持たれるのだと思います。
  


東京はきれいで静か!(車が少ない)

 
次にかならず訪日客が感動することが、「街がきれい」ということです。道や電車内にゴミが落ちていないのは、驚きらしいです。ここですかさず、「食べ歩きは良くないマナー」ということを伝えましょう。食べ歩きをするから、最後にゴミが出てその辺に捨てる人が増えるということを。東京には、街にゴミ箱が無いという話題にも、つながりますね。
 
落書きが無いことも、珍しいようです。日本では、落書きはすぐ消されますから。そのためバンクシーの作品も、消されてしまったことがありました。明治神宮で、長い箒で木の葉を集めているボランティアの姿も、日本ならではの光景らしいです。
 
車が少ないともよく言われます。これに対しては、東京は地下鉄や鉄道が便利なので、車で移動する人が少ないためだと説明しています。そもそも東京で働く人がみんな車で通勤していたら、どうなるかは明らかです。
 
また、車が静かに走っているように見えるようです。日本では、クラクションを鳴らしている車はあまり見かけませんね。そういう話になった時は、「何のためにクラクションを鳴らす必要があるのですか?」といつも聞き返しています。皆さんその無意味さを理解しているので、たいてい同意してもらえます。

東京は緑が多い!(街路樹や植栽が整備されている)

 
意外なことですが、お客さんから「東京にこんなに緑が多いとは思わなかった」とよく言われます。都庁展望台や森ビルスカイビューから見下ろすと、大きめのものだけでも、皇居、明治神宮(+隣接する代々木公園)、赤坂御所、新宿御苑、それに自然教育園が目に入ってきます。
 
皇居や明治神宮、新宿御苑は訪日客に人気のスポットでもあるので、こうしたところを順番に訪問していると、東京は緑が多いという印象になるのでしょう。また、巨大都市という事前の情報を持って東京にやって来るので、思っていたよりも緑が多かった、ということかもしれません。
 
東京の街路には、街路樹や植栽が整備されていることも一因だと思います。外国のお客さんは木や花が好きな方が多いので、植栽のツツジが咲き誇る季節などは、大変喜んでもらえます。街路樹などの木の種類は、突然質問されることがあるので、歩くコースにある街路樹は英語で言えるようにしておきましょう。

まとめ

 
外国のお客さんが驚くのは、「東京は巨大な大都市だが、静かで落ち着いた街で、緑も多い」ということでした。
 
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